綺麗な発音のためにスペイン語アクセントのルールを理解しよう

スペイン語 アクセント ルール
想定している読者
  • スペイン語がうまく発音できなくて悩んでいる人
  • スペイン語のアクセントルールを知りたい人
  • 綺麗なスペイン語をしゃべりたい人

スペイン語は英語とは違い、ローマ字読みをすれば発音することができます。

しかし、『読める』ことと『綺麗に発音できる』ことは別物です。

ネイティブのような発音を目指すなら、スペイン語におけるアクセントルールをしっかりと理解しておくことが重要です。

この記事では、スペイン語のアクセントの位置どのようにアクセントをつけて発音するかなどのルールについて紹介していきます。

アクセント記号の入力の仕方も紹介しますよ!
記事のまとめ
  • スペイン語のアクセントは強さアクセント
  • アクセントルールは以下の2つ
  1. 母音もしくは子音の n と s で終わる単語
    ▶︎単語の後ろから二番目の音節にアクセント
  2. n と s 以外の子音で終わる単語
    ▶︎単語の最後の音節にアクセント
  • 例外の単語には必ずアクセント記号が付けられる
  • アクセントを付けるか付けないかで意味が全く変わってくることがある
  • 強勢語と無強勢語をとなる品詞を理解しておくことで、文を正しい抑揚をつけて読むことができます
目次

スペイン語のアクセントの重要性

スペイン語のアクセントは強さアクセントです。

日本語ように音の”高さ”を強調するのではなく、アクセントのある音節を少し強く発音して強調します。

また、スペイン語にはアクセントの位置や、アクセント記号の有無によって意味が変わってしまうものがあります。

例)SíとSi

Si
  • 意味:はい、うん
  • 読み方:スィー
  • 意味:もし〜ならば
  • 読み方:シ

例)EstáとEsta

Está
Esta
  • 動詞Estarの直説法現在形3人称単数形
  • 意味:〜(の状態)である
  • 読み方:エス
  • 指示形容詞
  • 意味:この
  • 読み方:エスタ

そのため、正しいアクセントの位置やアクセントのルールを理解することは重要です。

アクセントの規則を理解するには単語を音節に分けれるようになっている必要があります。

スペイン語 アクセントのルール

スペイン語のアクセントのルールは基本的には次の2つです。

スペイン語のアクセントのルール
  1. 母音, n, s 終わりの単語
    • 後ろから二番目の音節
  2. n, s 以外の子音終わりの単語
    • 最後の音節

【ルール1】母音, n, s 終わりの単語

母音もしくは子音の n と s で終わる単語は、単語の後ろから二番目の音節にアクセントがきます。

例)ma•ña•na, e•xa•men, lu•nes, a•mi•gos

examen「試験」は、e-xa-menと3つの音節に分けることができます。

単語の終わりが子音のnですので、後ろから2番目の音節-xa-にアクセントがきます。

examenの読み方は「エクメン」となり、サを少し強く読みます。

【ルール2】n, s 以外の子音終わりの単語

n と s 以外の子音で終わる単語は、単語の最後の音節にアクセントがきます。

例)na•riz, co•lor, ciu•dad, pa•pel, re•loj

cuidad「町」は、ciu-dadと2つの音節に分けることができます。

単語の終わりがn, s以外の子音ですので、最後の音節にアクセントがきます。

ciudadの読み方は「シウドゥ)」となります。

アクセントルールの例外と注意点

上記の2つのルールに当てはまらないものも例外としてあります。例外の単語には必ずアクセント記号が付けられるので、どこを強く読むのかが分かるようになっています。

例)índice, inglés, japonés, marrón, aquí, centímetro, ratón, régimen, código, así, café

同じ綴りなのに、アクセントの有無によって区別される語もあります。

つまり、アクセントを付けるか付けないかで意味が全く変わってくることがあるということです。

例)prácticaとpractica

práctica
practica
  • 名詞
  • 意味:実践、練習
  • 動詞Practicarの直説法現在三人称単数形
  • 意味:練習する

例)soloとsólo

solo
sólo
  • 副詞
  • 意味:〜だけ
  • 形容詞
  • 意味:唯一の

スペイン語アクセントを持つ品詞

どんな品詞が文中において強く読まれるのかを見ていきましょう。

アクセントを帯びる語を強勢語、帯びない語を無強勢語といいます。

つまり、無強勢語は文中において強く読まれないということです。

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品詞単語例
不定冠詞 un, una, unos, unas
名詞libro, copa, hotel
形容詞bueno/a, importante
所有形容詞完全形mío/a, tuyo/a, suyo/a
指示形容詞este/a, ese/a, aquel/aquella
指示代名詞éste/a, ése/a, éstos/as
主格・前置詞格人称代名詞yo, tú, él, mí, ti
不定語alguno/a, ninguno/a, mucho
数詞uno, dos, primero, segundo
疑問詞qué, quién, dónde
副詞muy, mucho, bien
間投詞hola, bueno, pues
動詞hablar, tomar, dormir

強く読まない単語を変に強く読んだりすることはなくなるので、文を正しい抑揚をつけて読むことができます

日常からスペイン語を聴いていれば、どういうイントネーションで読むのかは体感できると思います。

それに加えて、理論も知っていれば「なぜネイティブはそのような抑揚・アクセントで発音するのか」について考えることができます。

綺麗なスペイン語を目指すなら本物のスペイン語を聴くことと本物のスペイン語を真似て発音することです。

スペイン語アクセントの入力の仕方【キーボード】

パソコンやスマートフォンで、どのようにスペイン語特有のアクセント記号を入力するのでしょうか。

筆者はApple製品を使用しているので、ここではMacbookとiPhoneでの設定・入力の仕方について説明していきます。

Macbookでスペイン語を入力するには

Macbookでスペイン語を入力するためには、設定アプリで「スペイン語」を追加する必要があります。

Macでのスペイン語設定の仕方
  1. 設定アプリを開く
  2. キーボードを選択
  3. 「入力ソース」タブを選択
  4. 「 + 」ボタンを押して、スペイン語を選択する

ñ(エニェ)などのスペイン語特有の文字について、入力の仕方や入力の際の小技を迷わないスペイン語の特殊文字の入力【Mac版】にて解説していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

iPhoneでスペイン語を入力するには

iPhoneでスペイン語を打つには、まずスペイン語のキーボードを設定する必要があります。

スペイン語設定の仕方は以下の通りです。

STEP
「設定」アプリを開き、「一般」を選択。
STEP
「キーボード」を選択。
STEP
さらに「キーボード」を選択。
STEP
「新しいキーボードを追加」を選択。
STEP
スペイン語を選択して完了。

スペイン、メキシコ、ラテンアメリカの3種類が出てきますが、スペイン語入力においてほとんど違いはありません

こだわりがなければ、「スペイン語(スペイン)」を選んでおきましょう。

以上で、設定は終了です。

スペイン語特有の文字の入力については以下の動画をご覧ください。

母音についているアクセント記号は長押しをすることで選択できます。

まとめ

記事の内容をまとめます。

アクセントについて理解は深まりましたか?
記事のまとめ
  • スペイン語のアクセントは強さアクセント
  • アクセントルールは以下の2つ
  1. 母音もしくは子音の n と s で終わる単語
    ▶︎単語の後ろから二番目の音節にアクセント
  2. n と s 以外の子音で終わる単語
    ▶︎単語の最後の音節にアクセント
  • 例外の単語には必ずアクセント記号が付けられる
  • アクセントを付けるか付けないかで意味が全く変わってくることがある
  • 強勢語と無強勢語をとなる品詞を理解しておくことで、文を正しい抑揚をつけて読むことができます

以上です。

アクセントルールをしっかりと理解して、正しいスペイン語発音を目指しましょう。

この記事がスペイン語学習に役立てば嬉しいです。

\筆者が主に使用している参考書/

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