DELE B1の試験内容・日程・会場を速報で伝える【受験記2020/07】

DELE B1 受験記

2020年度の7月11日,12日に行われたDELE B1レベルの試験を受験していきましたので、雑感を記していきます。

想定している読者
  • DELEを受験したことがない人
  • 初めてDELEを申し込んだ人
  • DELE B1を受験しようか迷っていて、試験内容や試験日程などを知りたい人

執筆日が受験日の翌日なので、比較的正しい情報を残せていると思います。また、受験後すぐに、どんな内容だったかメモに残しました。

この記事では試験日程や試験会場のこと、実際にどんな問題が出題されたのか(2020年7月)を説明していきます。

追記【2020/09】:無事にDELE B1 合格しました。

目次

試験日程

まず試験日程ですが、事前に送られてくる受験票の試験日程と異なりました

受験票に記載されている試験開始時間は14:30でしたが、会場で知らされたのは、開始時間15:00〜というものでした。

しかも、受験開始時間15分前までには会場についている必要があったので、開始時間のだいぶ前から多くの受験生が受付を待っていました。

それを当日会場に行って知るという事態。

ここら辺はだいぶ雑な印象を受けました。

受験票に記載されている試験時間と実際が異なることはよくあることらしいです。時間には余裕を持って会場に向かいましょう。

試験日程はそれぞれの受験生によって異なるみたいです。面接時間がそれぞれ異なるためです。

参考に、筆者が受験した時の試験日程を記しておきます。

スクロールできます
1日目 
7/11(土)
時間割2日目 
7/12(日)
時間割
15:00〜16:10Comprensión de lectura【読解】12:45〜13:20Expresión e interacción orales【面接】
16:10〜16:15解答用紙回収+次の試験の解答用紙配布
16:15〜16:55Comprensión auditiva【聴解】
16:55〜17:25休憩
17:25〜18:25Expresión e interacción escritas【作文】

この1日に詰め込まれた感じ。筆記試験と口頭試験を分けた感じですね。

試験会場

試験会場は1日目と2日目で異なる場所でした。1日目の会場は『東京国際フランス学園』で、2日目の試験会場は『Instituto Cervantes Tokio – インスティトゥト・セルバンテス東京』でした。

これも受験生によって異なるようです。

筆記試験は『東京国際フランス学園』で行われ、口頭試験『Instituto Cervantes Tokio – インスティトゥト・セルバンテス東京』で行われるのかなと思います。

別日程の知人は、午前中に東京国際フランス学園で筆記試験をやり、午後にインスティトゥト・セルバンテス東京で口頭試験をやったそうです。

どちらにしろ、会場の移動が必要そうです。

2020年7月DELEの試験内容

ここからは実際にどんな問題が出題されたのかを覚えている範囲で記します。

DELE B1の試験問題については、【DELE B1】試験問題を分析して対策を練ろう!にて解説していますので、合わせてご参考ください。

Comprensión de lectura【読解】

読解試験のテーマ
  • Tarea 1: Ropa 【衣類】
  • Tarea 2: Uniforme de cocinero 【料理人のユニフォーム】
  • Tarea 3: Alquilamiento 【賃貸の経験】
  • Tarea 4: Líder de empresa 【会社のリーダー】
  • Tarea 5: 穴埋め文法

Tarea 1: Ropa 【衣類】

6人が、それぞれの状況で必要なRopa について述べている文を読み、該当するお店を選んでいくという問題。今回はRopaでした。正確に単語の違いを理解している必要があったかなと思います。例えば、『Vestido』と『Traje』の違いなど。6人の言っていることを把握するのは、比較的簡単だと思います。

Tarea 2: Uniforme de cocinero 【料理人のユニフォーム】

400文字程度の長文読解。料理人のユニフォームの商売で、成功していった人のお話。いかに成功していったのかを読んでいくもの。やっぱりこの世の中上司に媚び諂っているだけでは成功できないのかな(笑) 選択肢でビミョーな違いを出してくるから、ひっからないようにすれば比較的簡単。

Tarea 3: Alquilamiento 【賃貸の経験】

家を貸すことについて。3人が旅行中などに他人に自分の家を貸した時の経験を語り、選択肢で述べられている事柄を誰が語っているかを選ぶ問題。Palabras clave キーワードを見落とさなければ、そんなに間違えることはないかも。

Tarea 4: Líder de empresa 【会社のリーダー】

会社のリーダーのあり方についての話。長文の穴埋め問題です。穴を埋めるのは、単語ではなく、文です。リーダーは仕事とプライベートなかなか分けられないよね、っていうところから始まって、リーダーの責任などについて話が広がっていきました。これは読んでいて面白かったです(できたとは言っていない)。

Tarea 5: 穴埋め文法

最後の文法穴埋め問題、ここは、テーマ分かりません。いつも読まずに解いてしますので。何が出たのか。

  • tanto …como の構文
  • 前後の文の関係。
    • Así que なのか、ya que なのか
  • estar、conocer、ir の不定詞を選ぶ問題。
  • Ojalá の後にくる動詞の活用形

あと2つは忘れました。他のTareaに比べるとTarea 5は簡単なので、B1受ける人はここは満点じゃないときついかも。

Comprensión auditiva【聴解】

聴解試験のテーマ
  • Tarea 1: 電話の録音
  • Tarea 2: アルゼンチンのArteについて
  • Tarea 3: La radio colombiana
  • Tarea 4: 外国に住んだ時の経験
  • Tarea 5: Viaje での経験

Instrucción が非常にゆっくりだったので、その間にいかに選択肢を把握するかが鍵だったと思います。

Tarea 1: 電話の録音

電話に残された音声を聞いて、誰が誰に何を言っているのかを聞き取る問題。例えば、予定していた約束をキャンセルしたいなど。

Tarea 2: アルゼンチンのArteについて

アルゼンチンの女性が、自分の体験について話す問題。アルゼンチンの発音なのでDELE問題集でしっかりと準備が必要かもしれません。

Tarea 3: La radio colombiana

コロンビアのラジオ音声を聞いて、何についての情報を伝えているかを聞き取る問題。

Tarea 4: 外国に住んだ時の経験

6人が外国人として、外国に住んだ時のエピソードを話し、選択肢に該当するものを選ぶという問題。

Tarea 5: Viaje での経験

2人がviajeでの経験について会話しているのを聞き取る問題。

Expresión e interacción escritas【作文】

作文試験のテーマ
  • Tarea 1: 手紙の返信
  • Tarea 2: 外国語習得についての経験を語る【Opción1】

Tarea 1: 手紙の返信

もしくは、メールの返信だったかもしれません。『奨学金を獲得することができた外国の友人が、自分の町に留学しにくることになった』という状況です。

空港まで迎えに来てくれるか、数日間家に泊めてもらえるかというお願いに対して、返事をするというものです。その後、自分の近況を述べ、将来のプランについて書くという内容でした。

使用できるのは、ボールペンのみです。下書きが配られますが、綴りを間違えず、丁寧に記述していく必要があります。

Tarea 2: 外国語習得についての経験を語る【Opción1】

どこで外国語を学習したか、学習の過程での逸話 Anécdota や先生や一緒に勉強した仲間はどんな人だったかを書く問題でした。

もう一つの Opción 2 は選んでいないので、よく覚えていません。

Expresión e interacción orales【面接】

面接試験のテーマ
  • Tarea1, 2 : インターネットを利用した買い物
  • Tarea 3 :Viaje にまつわる写真
  • Tarea 4: 観光客と警察官のSituación

受験票に書かれた試験開始時間までに受験者待機室へ行き、時間が来ると案内されます。試験準備室に案内され、最初の15分間 Tarea 1, 2の準備をします。その後、試験会場に案内され面接が始まるという流れです。

Tarea1, 2 : インターネットを利用した買い物

Opción2 はペットについてだったと思いますが、選んでいないのでわかりません。事前にプレゼンの準備時間を与えられますが、選ぶ際は迷っている暇がありません。

「最近、ますますインターネットを通して買い物をする人が増えてきている」というニュースについて、質問項目に従って、話をしていきます。

質問項目は以下の通り。

  • ニュースについてどう考えるか。それはなぜか。
  • そのニュースは本当だと思うか。それはなぜか。
  • どんなものがインターネットを通して購入されることが多いか。それはなぜか。
  • あなたは普段どんなものをインターネットを通して買うか。それはなぜか。
  • インターネットで購入したもので、失敗したものは何かあるか。
  • 今後、インターネットだけでしか物を購入することができなくなると思うか。

文言は多少違う(もちろんスペイン語です)と思いますが、こんな感じでした。

それに対して、Tarea 2 で面接官からさらに質問されたのは以下の通り。

  • インターネットで購入するのに適しているのは何か。
  • 逆に適していないものは何か。

Tarea 3 :Viaje にまつわる写真

まず2つからどちらかの写真を選びます。一つは街中をマラソンをしている人たちの写真で、もう一つが街中のRestaurante の前で昼食をとっている人々の写真です。

それについて、分かることを述べていきます。想像して、話を作ってもいいです。

Tarea 4: 観光客と警察官のSituación

面接官と受験者で、あるシチュエーションで会話をするというものです。「旅行中にパスポートや財布が入ったカバンがなくなってしまった」という状況で、面接官が警察官、受験者が観光客役をしました。

会話する際に、考慮しないといけない項目が4つ程示されていましたが、全て覚えてられないので「チラッと見たりしてもいいか」聞きましたが、ダメだと言われました(当然ですが)。

「会話しながら、私がいろいろ聞いていくから大丈夫よ」と言ってくれたので、全然問題ありませんでした。

まとめ

事前にしっかりと対策・準備をすれば、本番慌てることもなく、臨めるかなというのが印象です。DELEの問題集を一通り終了させ、そこで出会った単語や表現を覚えて、使えることができれば合格できると思います。

受験してみての所感
  • 読解試験では幅広い範囲から出題されているので、日頃から様々なジャンルの文章を読んでおくことが必要。
  • 聴解試験に対して、スペイン語のスピードに慣れるためにも、スペイン語のラジオやポッドキャストなどを積極的に聴くようにするといい。
  • 作文試験に対して、実際に『自分の手で文を書く』練習は必須。
  • 面接試験では、面接官の人が優しい感じで話ができたので、楽しかったです。あまり気を負わなくてもよかったかも。

1. 試験を申し込んでモチベーションを上げる

スペイン語が好きで勉強していても、日常が忙しくて途中でモチベーションが下がってしまうこともありますよね。

筆者はそんな時は、試験を申し込んじゃいます。ある意味で締め切りを作ることで、自分を鞭打つ方法です。

シンプルですが、これが一番です。

特にDELEをまだ受験したことのない人は、スペイン語学習にブーストをかけましょう。

2. 問題集を進める前にサンプル問題をみる

DELEの申し込みが済んだら、早速DELE B1の問題集を購入して対策を開始ましょう。

対策の第一歩は『問題の傾向を掴むこと』です。問題集を進める前に、DELE公式のサンプル問題を解いて、問題把握しましょう。
関連 DELE B1試験解説 – 合格への第一歩【問題の傾向を知る】

3. 語彙力を伸ばしながら、問題集を解く

サンプルで問題を把握できたら、問題集をどんどん解いていきます。どんな問題集を買うべきか分からない人は【DELE B1】オススメ問題集を徹底比較!【サンプル有り】を参考にしてください。

以上です。ここまで閲覧いただきありがとうございます。スペイン語の勉強面白いですよね。

筆者も毎日スペイン語に触れていますが、楽しくて仕方ありません。学習を始めて1年でDELE B1に合格した学習方法も公開してますので、よければ参考にしてみてください。

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