2020年度の7月11日,12日に行われたDELE B1レベルの試験を受験していきましたので、雑感を記していきます。
執筆日が受験日の翌日なので、比較的正しい情報を残せていると思います。また、受験後すぐに、どんな内容だったかメモに残しました。
追記【2020/09】:無事にDELE B1 合格しました。ギリギリでしたが。

・元高校数学教師
・JICA青年海外協力隊OV(パナマ隊員)
・久米島の地域おこし協力隊員
スペイン語学習者のハードルを下げるために、当サイトを運営しています。一緒にスペイン語の可能性を広げていきましょう。(DELE B1,SIELE 616点所持)
試験日程や試験会場
試験日程
まず試験日程ですが、事前に送られてくる受験票の試験日程と異なりました。それを当日会場に行って知るという事態。
受験票に記載されている試験開始時間は14:30でしたが、会場で知らされたのは、開始時間15:00〜というものでした。しかも、受験開始時間15分前までには会場についている必要があったので、開始時間のだいぶ前から多くの受験生が受付を待っていました。
ここら辺はだいぶ雑な印象を受けました。
受験票に記載されている試験時間と実際が異なることはよくあることらしいです。時間には余裕を持って会場に向かいましょう。
試験日程は、それぞれの受験生によって異なるみたいです。(面接時間がそれぞれ異なるから)
参考に、僕の試験日程を記しておきます。
1日目 7/11(土) | 時間割 | 2日目 7/12(日) | 時間割 |
15:00〜16:10 | Comprensión de lectura【読解】 | 12:45〜13:20 | Expresión e interacción orales【面接】 |
16:10〜16:15 | 解答用紙回収+次の試験の解答用紙配布 | ||
16:15〜16:55 | Comprensión auditiva【聴解】 | ||
16:55〜17:25 | 休憩 | ||
17:25〜18:25 | Expresión e interacción escritas【作文】 |
この1日に詰め込まれた感じ。筆記試験と口頭試験を分けたらしいです。
試験会場
試験会場は1日目と2日目で異なる場所でした。1日目の会場は『東京国際フランス学園』で、2日目の試験会場は『Instituto Cervantes Tokio – インスティトゥト・セルバンテス東京』でした。これは受験生によって異なるようです。
東京国際フランス学園 Instituto Cervantes 東京
筆記試験は『東京国際フランス学園』で行われ、口頭試験『Instituto Cervantes Tokio – インスティトゥト・セルバンテス東京』で行われるのかなと思います。
初受験でしたので、その辺の事情は分かりませんが、別日程の知人は、午前中に東京国際フランス学園で筆記試験をやり、午後にインスティトゥト・セルバンテス東京で口頭試験をやったそうです。それはそれで、キツイ。。。
どちらにしろ、会場の移動が必要です。
DELEの試験内容
覚えている範囲で記します。写真は、ただのイメージです。試験のものではありません。
Comprensión de lectura【読解】
Tarea 1: Ropa 【衣類】
6人が、それぞれの状況で必要なRopa について述べている文を読み、該当するお店を選んでいくという問題。今回はRopaでした。正確に単語の違いを理解している必要があったかなと思います。例えば、『Vestido』と『Traje』の違いなど。6人の言っていることを把握するのは、比較的簡単だと思います。
Tarea 2: Uniforme de cocinero 【料理人のユニフォーム】
400文字程度の長文読解。料理人のユニフォームの商売で、成功していった人のお話。いかに成功していったのかを読んでいくもの。やっぱりこの世の中上司に媚び諂っているだけでは成功できないのかな(笑) 選択肢でビミョーな違いを出してくるから、ひっからないようにすれば比較的簡単。
Tarea 3: Alquilamiento 【賃貸の経験】
家を貸すことについて。3人が旅行中などに他人に自分の家を貸した時の経験を語り、選択肢で述べられている事柄を誰が語っているかを選ぶ問題。Palabras clave キーワードを見落とさなければ、そんなに間違えることはないかも。
Tarea 4: Líder de empresa 【会社のリーダー】
会社のリーダーのあり方についての話。長文の穴埋め問題です。穴を埋めるのは、単語ではなく、文です。リーダーは仕事とプライベートなかなか分けられないよね、っていうところから始まって、リーダーの責任などについて話が広がっていきました。これは読んでいて面白かったです(できたとは言っていない)。
Tarea 5: 穴埋め文法
最後の文法穴埋め問題、ここは、テーマ分かりません。いつも読まずに解いてしますので。何が出たのか。
・tanto …como の構文
・前後の文の関係。Así que なのか、ya que なのか
・estar、conocer、ir の不定詞を選ぶ問題。前置詞の有無で、conocer
・Ojalá の後にくる動詞の活用形
あと2つは忘れました。他の Tarea に比べると Tarea 5 は簡単なので、B1受ける人はここは満点じゃないときついかも。
Comprensión auditiva【聴解】
Instrucción が非常にゆっくりだったので、その間にいかに選択肢を把握するかが鍵だったと思います。
Tarea 1: 電話の録音
電話に残された音声を聞いて、誰が誰に何を言っているのかを聞き取る問題。例えば、予定していた約束をキャンセルしたいなど。
Tarea 2: アルゼンチンのArteについて
アルゼンチンの女性が、自分の体験について話す問題。アルゼンチンの発音なのでDELE問題集でしっかりと準備が必要かもしれません。
Tarea 3: La radio colombiana
コロンビアのラジオ音声を聞いて、何についての情報を伝えているかを聞き取る問題。
Tarea 4: 外国に住んだ時の経験
6人が外国人として、外国に住んだ時のエピソードを話し、選択肢に該当するものを選ぶという問題。
Tarea 5: Viaje での経験
2人がviajeでの経験について会話しているのを聞き取る問題。
Expresión e interacción escritas【作文】
Tarea 1: 手紙の返信
もしくは、メールの返信だったかもしれません。『奨学金を獲得することができた外国の友人が、自分の町に留学しにくることになった』という状況です。空港まで迎えに来てくれるか、数日間家に泊めてもらえるかというお願いに対して、返事をするというものです。その後、自分の近況を述べ、将来のプランについて書くという内容でした。
使用できるのは、ボールペンのみです。下書きが配られますが、綴りを間違えず、丁寧に記述していく必要があります。
Tarea 2: 外国語習得についての経験を語る【Opción1】
どこで外国語を学習したか、学習の過程での逸話 Anécdota や先生や一緒に勉強した仲間はどんな人だったかを書く問題でした。もう一つの Opción 2 は選んでいないので、よく覚えていません。
Expresión e interacción orales【面接】
受験票に書かれた試験開始時間までに受験者待機室へ行き、時間が来ると案内されます。試験準備室に案内され、最初の15分間 Tarea 1, 2の準備をします。その後、試験会場に案内され面接が始まるという流れです。
Tarea1, 2 : インターネットを利用した買い物
Opción2 はペットについてだったと思いますが、選んでいないのでわかりません。事前にプレゼンの準備時間を与えられますが、選ぶ際は迷っている暇がありません。
「最近、ますますインターネットを通して買い物をする人が増えてきている」というニュースについて、質問項目に従って、話をしていきます。
質問項目は
・ニュースについてどう考えるか。それはなぜか。
・そのニュースは本当だと思うか。それはなぜか。
・どんなものがインターネットを通して購入されることが多いか。それはなぜか。
・あなたは普段どんなものをインターネットを通して買うか。それはなぜか。
・インターネットで購入したもので、失敗したものは何かあるか。
・今後、インターネットだけでしか物を購入することができなくなると思うか。
文言は多少違う(もちろんスペイン語です)と思いますが、こんな感じでした。それに対して、Tarea 2 で面接官からさらに質問されたのは、
・インターネットで購入するのに適しているのは何か。
・逆に適していないものは何か。
Tarea 3 :Viaje にまつわる写真
まず2つからどちらかの写真を選びます。一つは街中をマラソンをしている人たちの写真で、もう一つが街中のRestaurante の前で昼食をとっている人々の写真です。それについて、分かることを述べていきます。想像して、話を作ってもいいです。
Tarea 4: 観光客と警察官のSituación
面接官と受験者で、あるシチュエーションで会話をするというものです。「旅行中にパスポートや財布が入ったカバンがなくなってしまった」という状況で、面接官が警察官、受験者が観光客役をしました。会話する際に、考慮しないといけない項目が4つ程、示されていましたが全て覚えてられないので「チラッと見たりしてもいいか」聞きましたが、ダメだと言われました(当然ですが)。「会話しながら、私がいろいろ聞いていくから大丈夫よ」と言ってくれたので、全然問題ありませんでした。
まとめ
事前にしっかりと対策・準備をすれば、本番慌てることもなく、臨めるかなというのが印象です。DELEの問題集を一通り終了させ、そこで出会った単語や表現を覚えて、使えることができれば合格できると思います。
1. 試験を申し込んでモチベーションを上げる
スペイン語が好きで勉強していても、日常が忙しくて途中でモチベーションが下がってしまうこともありますよね。筆者はそんな時は、試験を申し込んじゃいます。ある意味で締め切りを作ることで、自分を鞭打つ方法です。シンプルですが、これが一番です。特にDELEをまだ受験したことのない人は、スペイン語学習にブーストをかけましょう。
2. 問題集を進める前にサンプル問題をみる
DELEの申し込みが済んだら、早速DELE B1の問題集を購入して対策を開始ましょう。対策の第一歩は『問題の傾向を掴むこと』です。問題集を進める前に、DELE公式のサンプル問題を解いて、問題把握しましょう。
関連 DELE B1試験解説 – 合格への第一歩【問題の傾向を知る】
3. 語彙力を伸ばしながら、問題集を解く
サンプルで問題を把握できたら、問題集をどんどん解いていきます。どんな問題集を買うべきか分からない人は【DELE B1】オススメ問題集を徹底比較!【サンプル有り】を参考にしてください。
以上です。ここまで閲覧いただきありがとうございます。スペイン語の勉強面白いですよね。筆者も毎日スペイン語に触れていますが、楽しくて仕方ありません。学習を始めて1年でDELE B1に合格した学習方法も公開してますので、よければ参考にしてみてください。
\閲覧ありがとうございます/
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