想定している読者
- DELE B1を受験するために、口頭の練習したい人
- なんとなく口頭練習している人
- DELE B1 の口頭試験で”何を”評価されているのか知りたい人
本記事では、DELE B1の口頭試験では『何が評価されるのか』と『その基準はどうなっているのか』を紹介します。
関連 【DELE B1】作文試験では”何が”評価されるか
\Instituto Cervantes 公式の資料に基づいています/
目次
DELE B1口頭試験の評価項目
試験を受ける前に評価基準を把握しておくことは非常に重要です。
採点者がどういう点に注目して採点をしているか理解していないと、間違った解答・間違った練習をしてしまうからです。
DELE B1の口頭試験において、主な評価項目は以下の5つです。
評価項目【DELE B1 口頭試験】
- 論理の一貫性
- 流暢さ
- 正確性
- 語彙力
- 全体評価
これらの5項目それぞれ0〜3点で採点されます。
- 3点:B1レベル以上の力を持っている。
- 2点:B1レベルと同等の力を持っている。
- 1点:B1レベルを獲得する力を持っていない。
- 0点:白紙、指示に従っていない、無関係なことを述べている
合格基準は2点以上です。全ての項目で2点以上が取れるようにしていきましょう。
1. 論理の一貫性
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点数 | 評価基準 |
---|---|
3 | 明確で論理的なスピーチができる。 面接官による介入があっても、自分のスピーチをコントロールすることができる。 面接官と適切な方法で会話し続けることができる。 |
2 | «es que, por eso, además»などの副詞や接続詞を使いながら、自分の考えを順序よく述べることができる。 面接官が言ったことを繰り返す必要はあるが、簡単な会話を維持することができる。 |
1 | «y, pero, porque»などの簡単な接続詞を使って、なんとかスピーチをすることができる。 質問に答えるために、面接官の協力が必要である。 |
0 | つながりの副詞や接続詞などがほとんどなく、一貫性のないスピーチをする。 面接官が頻繁に繰り返したり、言い換えたりすることが必要である。 回答が質問に対するものになっていない。 |
2. 流暢さ
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点数 | 評価基準 |
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3 | スピーチで止まるなどことがあっても、効率的に前へ進めることができる。 アクセントが少しおかしくても、発音がはっきりと聞きやすい。 |
2 | スピーチではっきりと止まることがあっても、相手が理解できるように話すことができる。 アクセントが少しおかしくても、発音がはっきりと聞きやすい。 |
1 | スピーチで明らかに止まってしまう。 内容を理解しにくいが、発音や語のつなぎ目ははっきりしており理解はしやすい。 |
0 | 容易な表現だけを使い、スピーチで何度も止まってしまう。 発音や語のつなぎ目は覚えてきた単語やフレーズにおいてのみ正しい。 内容を理解するのに努力が必要なレベル。 |
3. 正確性
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点数 | 評価基準 |
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3 | 相対的に高い文法力を見せれる。 誤解を生まないような間違いをするが、その間違いを直せる。 |
2 | 簡単な文法のレパートリーを見せれる。«直説法, 所有代名詞・所有形容詞, gustarなど» 誤解を生まないような間違いをするが、間違いを直せる。 |
1 | 簡単な文章の組み立てが簡単にできる 動詞の活用や時制の一致が曖昧で、基礎的な間違いをいくつかしてしまう。 |
0 | 簡単な文章の組み立てができない。«現在形の使用, 性数一致, 不定形など»でミスが見られる。 間違いが多すぎることで、理解するのが難しくなっている。 |
4. 語彙力
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点数 | 評価基準 |
---|---|
3 | 持っている語彙レパートリーで状況、要点、問題の詳細を説明でできる。 音楽や映画のような文化など一般的なテーマについて表現できる。 |
2 | 持っている語彙レパートリーは日常の状況において容易に表現できる程かなり広い。 遠回しな言い方だが、家族, 趣味, 興味, 仕事, 旅行などについて容易に表現できる。 いくつかの状況で、語彙表現にミスがある。 |
1 | 持っている語彙レパートリーで、個人や身近な日常生活の情報は伝えられる。 語彙表現に正確性を欠く。 |
0 | 持っている語彙レパートリーは、限定的な単語や覚えたフレーズ限られる。 語彙表現に正確さを欠き、他言語の干渉が見られる。 |
5. 全体評価
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点数 | 評価基準 |
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3 | 説明の具体例として、求められた情報を付け加えることができる。 いくつかのミスがあっても、持っている語彙レパートリーを簡単に展開できる。 面接官と会話や意見交換を維持でき、詳しい情報を得ようとすることができる。 |
2 | Tareaの目的に果たすために、求められた情報を与えられる。 自分の考えを発信するのに困らない程度のミスはあるが、決められた状況を説明できる語彙レパートリーを持っている。 面接官の言ったことを繰り返すかもしれないが、会話や意見交換を維持できる。 |
1 | 簡単な説明やプレゼンはできるが、Tareaの内容は全て答えていない。 持っている語彙レパートリーで、個人や身近な日常生活の情報は伝えられるが、何度かミスがある。 面接官の協力があれば、会話や意見交換に参加することができる。 |
0 | ほとんど情報を提示できず、Tareaの内容を満たせていない。 語彙レパートリーが少なく、言いたいことが言えない。 面接官に自分が言おうとしていることを助けてもらうことがある。 |
以上です。一読するだけでも、自分がどのレベルに位置しているのか自己評価できると思います。
少なくとも合格点の境目にある1と2の違いについては把握しておいて損はないと思います。
基本的には合格点は2以上です。それぞれの項目について、2以上を獲得できるように、問題集のTarea をこなして、自己評価することです。
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