スペイン語の学習方法で悩みや不安を抱えているのであれば、一度自分の学習を振り返ってみましょう。
記事の信頼性
筆者は6年間高校で教師として数学を教えていました。学問を教える立場として、どう学習を進めていくべきかを子どもたちにそれなりに教えてきたつもりです。
スペイン語を習得するにはアウトプットすべき
「すべき」なんて書いていますが、本来は、学習方法なんて何でもいいと思っています。語学習得の目的が例えば「外国人と流暢に話せること」であれば、それを達成するための学習方法を実行するだけです。
手段が目的化してはいけないです。
スペイン語などの語学を学ぼうと思っているみなさんの目的は、おそらく自由に海外旅行がしたいとか、将来は海外で仕事したいとか、そのような理由だと思います。それらの目的は、『スペイン語を使って』成り立つものです。自分の持つスペイン語を”外に”発信して成り立ちます。それなら、手段もスペイン語をアウトプットして習得するもののほうがいいじゃない?と思うわけです。
アウトプットとインプットの黄金比は7:3
精神科医の樺沢紫苑さんの著書『学びを結果に変える アウトプット大全』によれば、多くの人が「インプット過剰/アウトプット不足」に陥っているとのことでした。コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が行ったある実験(子どもたち100人を対象)では、人物名鑑を覚える時間を異なる時間ごと分けて行った結果、覚える時間を約30%費やした子どもたちがその後のテストで高得点をとったそうです。
つまり、インプットにかける時間は全体の3割程度でいいと言うことです。
アウトプット:インプット=7:3
を覚えておきましょう。
実際どのくらいの時間アウトプットすべきか
3:7の割合を考慮して、時間的目安を紹介しておきます。
学習時間1時間▶︎アウトプット=42分, インプット=18分
こうやって考えると、インプット18分ってすぐに終わってしまいそうです。一歩一歩着実に覚えていく感じでしょうか。忙しくて1時間しか時間が取れない人もいると思いますから「焦らず、そんなに詰め込まない」意識を持つことが大切になってきそうです。
学習時間2時間▶︎アウトプット=84分, インプット=36分
こちらの方がシンプルに捉えられそうです。30分インプットに使って、1時間半くらいそれをアウトプットすれば良さそうですね。問題集を90分といて、答え合わせ・解説に30分とるといった感じでしょうか。
学習時間4時間▶︎アウトプット=168分, インプット=72分
休日などにしっかりと時間を取るとしたら、4時間とかでしょうか。ざっくり考えてみると、1時間のインプットに対して、3時間のアウトプットをする方がいい、と言うことになります。ざっくり。
上のように時間で考えてもいいですが、量で捉えてもいいと思います。一つのことを覚えたら、2倍ないしは3倍のアウトプットをすることで習得できる。この方がシンプルかもしれませんね。
スペイン語学習でのアウトプットとインプット
具体的に何が「インプット」・「アウトプット」に該当するのか。
インプット= 新しい情報を自分に取り入れる
アウトプット=自分の持っている、学習した内容を発信する
と解釈して、分類していきます。
アウトプット学習例
何がアウトプットに該当するのかをみていきましょう。
問題集などの問題を解く
誰もがやる王道。問題集を買って解くことは、自分の持っている知識を活用するのでアウトプットです。
スペイン語を話せる友達とスペイン語で会話する
これがもはや語学習得の目的の一つですが、スペイン語を話すことで習得できるようになることは事実です。ただ、日本にいてスペイン語を話せる友達を作るのがなかなか難しいところです。僕で良ければ、SNSやコメント欄からメッセージいただければ、スペイン語で会話できますので、気軽にどうぞ。
音読
音読には、大きく2種類あると思っています。『文章を理解するための音読』と理解した後『聴解力とoral力を上げるための音読』です。ここでは、文章を理解した後での文章音読を指します。これは、スペイン語の発音の向上やそれを聴くことでリスニング力を向上させる目的があります。これも自分のスペイン語を外に発信しているのでアウトプットでしょう。ただし、理解していない文章を音読する段階は、理解しようとしているのでインプットと考えます。
シャドーイング
英語学習でよく聴く言葉ですが、スペイン語学習にも当然応用できます。これは、聞こえてきたスペイン語音源をその後を追うように、そのまま発音していくという学習方法です。これはインプットしたものをすぐにアウトプットしているので、一概には分けれれませんが、語学習得に非常に有効な手段だと思います。
スペイン語で日記をつける
このテーマで本が1冊出版できるくらい(『日記を書いて身につけるスペイン語』)ですから、有効な学習方法であることは間違い無いです。これは日記でなくてもいいですが、スペイン語を書く習慣をつけるということです。毎日TwitterなどのSNSで1日のあった出来事を呟くなどでもいいと思います。誰かに見られる方がより緊張感増して、その分ちゃんとインプットしないといけない気持ちになります。
自問自答
スペイン語を用いて自分で自分に問いかける。ただそれだけです。一番シンプルでいいと思います。僕はDELEの面接対策で、100枚ほど質問カードを作成して、面接官と受験者の一人二役をやりました。
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口頭作文
スペイン語の文章を書く・入力するのもいいですが、実際に口から発するのも有効です。例えば、ある単語に出会ったら、すぐにそれを使った文章を考えて発信してみる。これが口頭で作文するということです。自分で考えて外に発信しているので、アウトプットといえるでしょう。
誰かに教える
これは個人的に語学習得の上で最強の方法だと思っています。他人に説明して理解してもらうには、まず自分がよく理解していなければいけません。この方法は自分がインプットした知識を他人に教えることで、自分の理解がさらに深まるという一石二鳥の方法です。
ノートにまとめる
これも王道ですね。理解したことをノートにまとめていく。よくある方法です。参考書等を見ながら写すではダメです。自分なりに編集するんです。自分なりにまとめることで、学習内容を整理できるので有効ですが、そのノートを使って、誰かに教えませんか。自分に対して授業をするでもいいと思います。
インプット学習例
こんなところでしょうか。ここに該当するのは、おそらく説明不要でインプット学習であると理解できると思います。他にもあると思いますが、本題では無いので詳しくは見ていきません。
重要なのは、語学を習得するためには何がインプット学習で、何がアウトプット学習なのかを知り、それを7:3の割合で実行していくことです。今一度、自分の学習方法を見直してみてください。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。