- オンラインレッスン選びで失敗したくないと考えている人
- オンラインレッスンを受けたことはないけど、評判を知りたい人
- 自分の目的に合ったオンラインレッスンを知りたい人
スペイン語のオンラインレッスンを受講する目的は、人によってさまざまです。
他人からフィードバックがもらえることで、自分の成長を実感できるものです。それが、学習へのモチベーションアップにもつながります。
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DELEの口頭試験対策は一人ではできないから、ネイティブに添削してほしい
筆者なら、DELEやSIELE、スペイン語技能検定などの試験対策にオンラインレッスンを活用します。やっぱり作文や口述ではネイティブからのフィードバックが欲しいですからね。
この記事では、オンラインレッスンを比較しながら目的に応じた選び方を見ていきます。
目的別おすすめオンラインレッスン
オンラインレッスンを受ける目的は大きく分けて次の3つだと思います。
- 文法で分からないところを質問して学習を進めたい
- DELEの作文試験と口頭試験の対策をしたい
- とにかくネイティブと話す機会を持ちたい
みなさんはどれに当てはまるでしょうか。もしどれにも当てはまらないのなら、もしかしたらその学習の壁はオンラインレッスンじゃなくても解決できるかもしれませんので、考え直しましょう。
それぞれの目的に応じて、どんなオンラインレッスンがおすすめされるか見ていきましょう。
スペイン語の文法学習のため
日本人講師もしくは日本語が喋れる講師がいるところを選ぶ
まず、前提として初心者がスペイン語文法をスペイン語で学ぶ必要はないです。かなりレベルが高いことだからです。それが可能なら独学できますので、わざわざオンラインレッスンで教えてもらう必要はないでしょう。
ただ、スペイン語を学習し始めた人にとって、分からないところを誰かに聞ける環境は非常に大事だと思います。スペイン語の文法には、動詞の活用があったり、語順が日本とは違って自由であったりと、日本人が独りで理解するには少し難しい部分もあります。



特に、学習しはじめの頃は「ここはどうなんだろう」という疑問がたくさん湧きますよね。
それを解消するためには、文法を日本語で教えることができる日本人講師もしくは日本語が喋れる講師に教わるのがいいと思います。日本語で気軽に質問できる環境があった方がいいでしょう。
- Spanish Online(スパニッシュ・オンライン)
- Berkeley House(バークレー・ハウス)
- Vamos(バモス)
Spanish Online
Spanish Onlineには日本人講師はいませんが、日本語を話せる講師が多数います。また、公式サイトにて、講師の検索ができます。どんな講師が在籍しているのか確認できる点は魅力です。
Berleley House
Berkeley Houseには、日本人講師や日本語を話せる講師が在籍しています。筆者が参加したJICA海外協力隊の語学講師としても提携していますので、その講師陣の質は保証します。
Vamos
Vamosには日本語を話せるネイティブと日本人講師が在籍しています。外国人講師も日本に在籍し、日本語を学習した経験を持っているので、外国語を学ぶ難しさを理解してくれています。
DELEなどの試験対策のため
体系的なレッスン内容やオリジナル教材などがあるかどうかで選ぶ
DELEをはじめとする語学試験に合格するためには、十分な語学力と戦略が必要になります。特に、試験の構成を理解した上で、「どうやって解いていくか」という戦略面が重要です。



例えば、Tareaをどの順番で解くか考えたり、問題文より先に選択肢読んでおいたりすることは全て戦略です。
戦略を教えられるのは、単に「スペイン語を教えられます」という講師ではなく、試験に精通していてかつ学習のメソッドを持っている講師だと思います。しかし、講師の質はレッスンを受けてみないと分かりません。
そこで、一つ基準としてあげたいのが『会社全体が独自のレッスンメソッドを持っているか』という点です。
プラットフォーム的なオンラインレッスン会社だと、講師AさんはDELEに精通しているが、講師Bさんは少し分かりにくいということはよくあることですが、会社が体系的なレッスンを提供しているなら、講師の質はある程度は保証されます。



大体どの会社も「DELE対策対応!」と謳っていますが、まずは自分がDELE対策として何をお願いしたいのかを考えるべきでしょう。
- Berliz(ベルリッツ)
- Berkeley House(バークレー・ハウス)
- Spanisimo(スパニッシモ)
Berlitz
Berlitzでは、ベルリッツメソッドという独自のレッスンシステムを持っています。1レッスン40分のサイクルで、効果的に語学習得できるようにプログラムされています。


最初のステップで『今日できるようになること』を設定します。自分が学びたいシチュエーションを設定できるということです。講師がうまく引き出しながら、受講者が自然と目標が設定できるようにしてくれます。DELEの口頭試験でのシチュエーションを自ら提示することもできるでしょう。
ただし、DELEの対策については、DELEの問題集で行うことは難しいようです。ベルリッツとしては独自に開発したデジタル教材を用いて、効果的にレッスンを進めていく意図があります。そのため、オンラインレッスン上においてDELEの問題集を一緒に進めていくことはしません(できません)。
とはいえ『言語や語句を何度も反復し、実践する』という考えに基づいたレッスンサイクルが確立しているため、どの講師も同レベルの質の高いレッスンを提供してくれるでしょう。


Berlitzはデジタル教材やオンラインコンテンツも充実しています。これによって、時間が空いた時にパソコンやスマートフォンなどからいつでも学習できます。



教材にアクセスしやすいと、反復練習・復習もしやすいですよね。
Berlitz のオンラインレッスンについて解説、無料体験レッスンを受けてみた感想などについては【スペイン語】Berlitzのオンラインレッスン完全まとめにてまとめてあります。


Berkeley House
Berkeley HouseはSRメソッドという「脳に外国語で考え、外国語のまま話す回路を作る教授法」を提供しています。日本人講師や日本語を話せる講師はいますが、できるだけ日本語を介さないで語学習得を目指すことになります。
そんな Berkeley House にも「スペイン語検定試験コース」が用意されていて、受講者のレベルに合わせて、4技能(話す, 聴く, 読む, 書く)の実力を測定し、試験に対応をした内容でレッスンを提供してくれます。


また、オリジナルのスペイン語教材(教科書等)も用意されて、シチュエーションに応じた口頭練習ができます。例文も豊富なので語彙力を高めたい人にもおすすめです。



1973年創業の老舗語学学校で、JICA海外協力隊の語学訓練も担当しているので、安心して受講できますね。
DELEの対策をしてもらうには、講師に受験したい旨を伝える必要があります。DELEの問題集を個人で持っている講師だと、スムーズに対策を始めることができます。
Spanisimo
Spanisimoでは会話中心の『フリーセッションコース』が設けられています。作文試験の添削をしてもらえたり、口頭試験の本番を想定した時間配分で、問題集にあるテーマについて会話練習できたりします。
Spanisimoにも独自のテキストがありますが、これは主に文法コース用のものになります。



低コストでDELEの添削をしてもらえるのは魅力ですね。
DELE問題集1冊分でレッスン回数を決める!?
いざ「オンラインレッスンでDELE対策しよう!」と決めても、何回レッスンを受けるべきか悩みます。レッスン回数に応じて、値段が変化する会社ではなおさら重要になります。
『DELE対策に時間はどれくらいかけるべきか』を考えてみましょう。作文試験や口頭試験の対策であれば問題集を1冊添削して貰えば、ある程度のところはいけるはずです。
代表的なDELE問題集の出版社については以下のような収録回数になっています。
DELE出版社 | A2 | B1 | B2 |
EDELSA | 6回 | 8回 | 7回 |
Edinumen | 7回(*新版) | 5回 | 5回 |
SGEL | 6回 | 6回 | 6回 |
EnClave | 6回 | 5回 | 5回 |
DIFUSION | 5回 | 5回 | 5回 |
オンラインレッスンは受けるレッスン回数によって、金額が全然変わってきます。『1レッスン業界最安値!』を謳っているものも、実際何十回〜円のプランを購入しないとその安さになりません。
自分の目的に応じたプランの選択をしないと、なんとなくレッスンが過ぎていって、もったいないです。
ネイティブと話す機会を持つため
講師の多様性で選ぶ
日本にいると、外国人(特にスペイン語圏の人)と知り合う機会はなかなか多くありません。



首都圏はともかく、地方ではかなり難しいですね。
オンラインレッスンで、とにかくネイティブと会話したい人もいるでしょう。そのような人は講師人の充実度で決めればいいと思います。
スペイン語はご存知のとおり、公用語とする国は世界で21カ国もあります。オンラインレッスンには、各社いろんな国籍の方が在籍しています。やはり会話するならいろんな国の文化や言葉遣いを学びたいですもんね。
- Berkeley House(バークレー・ハウス)
- Spanish online(スパニッシュ・オンライン)
- Berliz(ベルリッツ)
Spanish Onlineには講師の自己紹介ビデオがあり、丁寧なサイト運営をしている印象を受けます。どの人のレッスンを受けたいかイメージできるからです。
上記の3社には、スペイン出身の講師だけでなく、中南米出身の講師も在籍しているので、どれもおすすめできます。
一方、この点に限ってSpanisimoはオススメできません。なぜなら、グアテマラの講師陣のみ在籍しているからです。
オンラインレッスン5社比較
ここまで紹介してきたスペイン語オンラインレッスン会社について、それぞれ良い点を上げていきます。
Spanish Online | Berlitz | Spanisimo | Barkeley House | Vamos | |
---|---|---|---|---|---|
レッスン時間 | 25分 | 40分 | 50分 | 60分 (5分休憩) | 45分 |
値段/1レッスン | 450円〜 | 6125円〜 | 750円〜 | 7300円〜 | 1900円〜 |
DELE対策 | |||||
日本語を話す講師 | |||||
講師陣の国籍充実度 |
Spanish online(スパニッシュ オンライン)
- 講師の自己紹介動画がある
- 無料のスペイン語アクティビティが用意されている
- 1レッスンは25分
講師の自己紹介動画が公開されているので、2回の無料体験で自分に合う講師を選ぶことができます。これは、他の会社にはないメリットだと言えます。
Spanish Onlineの最大の魅力は『スペイン語アクティビティ』です。月額サービスに登録しているだけで、来日旅行客と一緒に観光や食事などができる活動にアテンドしてくれます。
コロナの影響でアクティビティ自体が中止になっているみたいですが、積極的に参加したい企画ですね。
しかし、1レッスン25分と短い点が気になります。予約が取れる時は、2コマ連続で受講できたりするでしょうが、そうでないならあっという間にレッスンが終わってしまいます。消化不良のまま終わるのだけは避けたいところです。
Berlitz(ベルリッツ)
- 40分間を効率の良いサイクルで学習できる
- デジタル教材を用いて、いつでもどこでも復習ができる
Berlitz といえば、ビジネス英会話のイメージが強いですが、実はスペイン語など他の外国語への指導も充実しています。英語学習の指導のノウハウはスペイン語指導にも生きています。
『オンラインマンツーマンレッスン』では、3ヶ月もしくは7週間で40レッスンをこなします。二日に1回のペースでレッスンが進みます。多すぎず、少なすぎないレッスン回数で、脳に程よい負荷をかけることができます。
特徴的なのは「受講者の自発性を大事にしていること」です。一般的には教師側が重要な語句、フレーズや例文を提示して、受動的に使用させることが多いですが、Berlitz では使用する語彙を受講者が自発的に発想できるように工夫してくれます。



自分で作った構文・フレーズを何度も反復練習するので、定着しやすいです。
多くの受講者は Berlitz のレッスンを受けた後に、かなりの疲労を感じるようです。それだけ、頭を使って考えた証拠です。なんとなく楽しいレッスンだったで終わらないのが Berlitz です。
Berlitz のオンラインレッスンについて解説、無料体験レッスンを受けてみた感想などについては【スペイン語】Berlitzのオンラインレッスン完全まとめにてまとめてあります。

