- スペイン語学習のためにWEBコンテンツをまとめて管理したい人
- 日常からスペイン語に触れたいと考えている人
スペイン語の上達は、普段からどれだけスペイン語に触れているかに比例します。
そのため、日頃からスペイン語の音楽を聴いたり、ニュースを読んだり、問題集を用いて学習したりしている人も多いと思います。
筆者は、スペイン語の学習効率を加速させるツールとして”Feedly“と”Instapaper“を活用しています。
Feedly でスペイン語に関する記事を集めて、Instapaper で記事を読むということをしています。
この記事では、筆者が実際にどのようにスペイン語の教材を整理し、活用しているのかもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。学習方法の一助になれば嬉しいです。
Feedlyとは
Feedly とは登録したWEBサイトの情報を自動的に収集してくれるRSSリーダーです。
RSSリーダーとは、WEBサイトの更新情報などのデータ(RSSフィード)を読み込んでみやすい形に整えてくれるソフトのことです。
お気に入りのサイトはあっても、それらをそれぞれチェックするのは時間がかかります。更新されたサイトやブログだけ整理して表示してくれるFeedlyを使えば、必要な情報にすぐにアクセスできます。
Feedlyでスペイン語に関する記事などを効率よく集められます。
Feedly では、ニュース記事だけでなく、Podcast や Youtube などの番組も登録できるので、必要な情報を一つに集約できます。
Feedlyの表示形式
Feedly にWEBサイトを登録し、それらを表示する方法が4つあります。『タイトル』『マガジン』『カード』『記事』の4種類を自由に切り替えることができます。
- Title only view【タイトル】
- Magazine view【マガジン】
- Cards view【カード】
- Article view【記事】
これらの表示形式は好みが分かれると思いますので、自分の使いやすいように設定するといいでしょう。
筆者はサムネイルとタイトルが見やすい『カード』タイプにしています。
『タイトル』タイプは表示できる記事数が多く、リスト左側にはサイト名が記載されていますので、チェックしたいサイトがすぐに分かります。
『マガジン』タイプはサムネイルだけでなく、記事のリード文を読むことができるので、中身をチェックしてどれを読むか決めたい人にはおすすめです。
『カード』タイプは、『マガジン』タイプに比べて、サムネイルが大きく表示されています。合わせて、タイトルも目に入りやすいのが特徴です。
『記事』タイプでは、それぞれの記事の内容が大きく表示されます。更新された記事を最新のものから読みたい場合は、この表示形式がいいかと思います。
Feedly のメリット
- スペイン語記事へのアクセスのしやすさ
- 学びの言語をスペイン語に変えることができる
スペイン語記事へのアクセスのしやすさ
そもそも、スペイン語の記事を読みたいと思っても、何を・どうやって検索しようか迷います。スペイン語初心者はスペイン語にまだ慣れていないので尚更です。
今でも、Google の検索窓に何を入力しようか迷ったりします。
Feedly はスペイン語のサイトを簡単に登録できる上、リストの作成も容易にできるので、スペイン語の記事へのアクセスがとてもしやすいです。
学びの言語をスペイン語に変えることができる
スペイン語を学ぶ際は、「日本語で学ぶべきか、スペイン語で学ぶべきか」という疑問が湧きます。
これは意見が分かれるところですが、筆者は『理想はスペイン語はスペイン語で学ぶべきだが、初心者は文法を一通り理解するまでは、日本語で学習してもいい』と考えています。
だからこその当ブログです。
Feedly はスペイン語をスペイン語で理解するための一歩を踏み出す手助けをしてくれます。
精神科医の樺沢紫苑さんの著書『学びを結果に変える アウトプット大全』によれば、学びには、インプットとアウトプットの割合が3:7がベストであることが言われています。
つまり、インプットよりもアウトプットの量を多く取る必要があるということです。
特にスペイン語を勉強し始めた頃は、文法の理解のために日本語での解説が必要だと思います。筆者もJICA海外協力隊に参加した際の語学訓練所では、講師の日本語での解説にとても助けられました。
一通り文法を修了するまでは日本語での解説はあった方がいいですね。
しかし、独学できるようになったら、スペイン語でインプットする量を増やしていくべきだと考えています。スペイン語の記事を読むようにしたり、分からない単語も西西辞書で引くようにするなどです。
Feedly を用いていろんなジャンルの記事をリストにまとめて、インプットの言語自体をスペイン語に変えて、効率よく学習を進めましょう。
ただし、Feedly は情報を集約するのに長けている一方で、記事を『読む』ことのが若干の使いにくいです。
あくまで、集めて管理することができるソフトですので、記事を読むためには、WEBサイトへのアクセスが必要です。つまり、オフラインでは読めないということです。
それを補ってくれるのが、Instapaperです。
Instapaperとは、WEBコンテンツを保存して、好きなデバイスで「後で読む」ことができるようにするブックマークサービスのことです。
つまり、Feedly でスペイン語に関する記事を集めて、Instapaperで記事を読むというわけです。
Feedlyの使い方
Feedly でのWEBサイトの登録の仕方
WEBサイトの登録の仕方は、大きく2つがあります。
- 登録したいWEBサイトのURLをコピー&ペースト
- Feedlyの検索窓でジャンルなどを絞って検索
1. URLのコピー&ペースト
閲覧しているWEBサイトを登録したいと思った時に、使えるのがこの『URLのコピー&ペースト』です。
コピーしたURLを Feedly の検索窓に貼り付けます。
この方法は特定のサイトを登録したい場合に使えます。閲覧しているサイトによっては、RSSもしくはFeedly のアイコンが用意されていますので、そちらを用いても追加することができます。
2. Feedly の検索窓で直接検索
「どのサイトを登録すべきか分からない」もしくは「とにかくスペイン語の記事を読みたい」という人は Feedly で直接検索しましょう。
直接検索と言っても、Feedly にはジャンルや言語を絞る機能がありますので、安心してください。
- 「+」ボタンから、サイトを登録する画面へいく
- 言語設定をスペイン語にする
- EXPLORE欄から、興味のあるジャンルを選択する(もしくは直接入力する)
スペイン語への言語設定
検索を始める前に、言語設定を日本語からスペイン語に変更する必要があります。PCでは、検索窓右に配置されているタブ(写真②)からスペイン語を選択しましょう。
スマホもしくはタブレットでは、画面右上のボタンから変更することができます。
Exploreを活用して検索
言語設定ができたら、早速WEBサイトを登録していきます。
Feedly には「Explore」という項目が用意されているので、そこから興味のあるジャンルを選択するだけです。トップ画面には Deportes, Cultura, Cine などのジャンルがいくつか提示されています。
もし、それらに興味がなくても、自分でジャンル名を入力することで絞り込むことができます。
例えば「Educación」と入力してみると、Educación に関する発信をしているサイトが表示されます。また、それ以外にも Educación に関連するタグを提案してくれるので、そちらも参考にするといいと思います(写真参考)。
プレミアム機能でできること
Feedly には3つの有料コース「Pro」「Pro+」「Enterprise」が用意されています。
記事を読んで、Instapaperに保存するのは無料でできるので、今のところアップグレードの必要性は感じていません。
誤解のないように言っておきますが、PC版FeedlyはiOS版と比べて制限があるようです。
PCでは、Feedly ProにしないとInstapaperに直接保存ができません(該当ページを Instapaper アプリ経由で保存することはできます)。
筆者は普段 iPhone, iPad で Feedly を活用していますので、ここら辺は不便に感じていません。ちなみに、iOS版では閲覧から保存までは楽にできます(後述)。
ただ唯一、「Pro+」に魅力に感じる点は『Google Keyword Alerts』です。これは Google の検索キーワードを登録することができるというものです。
例えば、「Panamá」というキーワードを登録しておけば、「Panamá」に関する記事を更新・表示してくれます。
どんなキーワードも登録できますが、ワードの意味が広いと、表示される記事も多くなってチェックするのが難しくなるので、できるだけ固有名詞を入力するなど、意味を絞った方がいいと思います。
Feedly をスペイン語学習に活用
ここでは、筆者が実際にどのようにスペイン語学習に生かしているかを紹介します。
- 興味のあるジャンルで、2, 3つサイトを登録し、フォルダ分けする。
- 毎日一つジャンルを決めて、気になる記事を Instapaper に保存していく。
- スキマ時間に、保存した記事を音読(もしくは黙読)する。
- 分からない単語は iOS 標準搭載の西西辞書で確認する。
1. サイト登録&フォルダ分け
まずは、ジャンルごとのサイト登録とフォルダ分けをしていきます。
DELE C1合格のために、いろんなジャンルを登録しています。
\登録しているジャンル/
- Noticia:日々のニュースなど
- Ciencia:最新テクノロジーや環境問題など
- Cultura:歴史や文化など
- Educación:教育関係全般
- Gastronomía:レシピや食材など
- Salud:健康に関するもの全般
- Viaje:世界の観光地など
他にも考えられるジャンルはたくさんありますので、自分のお気に入りのサイトを見つけて、自分だけのフォルダを作成してみてください。
2. Instapaperへの保存
気になる記事を見つけたら、Instapaper に保存していきます。
Instapaper は記事を読むという点に特化したサービスで昔から重宝しています。
Instapaperに保存すれば、ネット環境がないところでも記事を読むことができますので、場所・時間を気にしないでスペイン語に触れることができます。
記事を保存する際、あらかじめ Instapaper 内でもフォルダを作成しておくと煩雑にならないです。
3. スキマ時間に音読
ガッツリ学習時間を確保できるときは、記事を最低5回は音読するようにしています。仕事の休憩時間など、音読する環境にないときは、黙読で我慢しています。
関連 音読はスペイン語習得に最良な学習方法【音読のやり方も丁寧に解説】
スペイン語のいいところは、アクセント・発音のルールが分かっていれば、知らない単語でもとりあえず読むことができる点です。
そのため、音読最中に知らない単語に出会っても、すぐに意味を調べることをしません。なんとなく意味を推測するだけにとどめます。
また、音読する際は必ず時間を測ります。自分の成長を数値化して客観的に分析するためです。写真のようにiPadに Instapaper とストップウォッチを表示して行っています。
4. 不明な単語を西西辞書で確認
スラスラ音読できるようになると、「なんとなく意味が推測できる単語」と「それでも意味が取れない単語」が出てきます。
「それでも意味が取れない単語」の中で、文章で何度も用いられている単語を中心に調べます。「なんとなく意味が推測できる単語」は調べる候補から外します。
意味が不明な単語を全て調べていたら疲れてしまいますからね。
もちろん、「調べないと気持ち悪い」「全部知りたい」という気持ちも分かりますので、その辺は自分の学習意欲と相談してください。
では、どうやって調べるのか。
筆者は iOS に標準搭載されている「Diccionario General de la Lengua Española Vox」という西西辞書を活用しています。*使用するには事前に「設定」アプリからダウンロードしておく必要があります。
調べる単語の上で指をホールドすると、単語の意味を検索できます。
西西辞書ですが、品詞や意味、用例(もしくはフレーズ)が表示されるので、ざっと意味を確認するのには最適です。
例【La abscisión】
品詞:Nombre femenino
意味:Separación de una parte pequeña de un cuerpo
用例:abscisión de la hoja de una planta
日本語の意味が分からなくても、la abscisión は「体から小さい部分を切り離すこと」だと分かりますので十分です。
最後に読み終わったら、アーカイブに入れて終了です。
アーカイブに音読した記事が溜まっていくのは、自分の学習成果がみられて楽しいですよ。内容を入力してください。
まとめ
記事の内容をまとめます。
以上です。ここまで閲覧していただきありがとうございます。この記事で少しでもスペイン語学習が豊かになれば嬉しいです。