JICA帰国隊員の1年間【一時帰国から再出発まで】

JICA帰国後進路
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この記事はJICAの青年海外協力隊(現:JICA海外協力隊)として活動した筆者がコロナウィルス感染症の影響で帰国してから再出発するまでの1年間を備忘録としてまとめたものです。日記みたいなものですので、ご興味ある方だけどうぞ。

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帰国してからの1年間

2020年3月末にパナマから帰国してから何をしてきたのかを、ざっと年表にまとめてみました。

日付JICA仕事学習Caminando hacia…
2020.03一時帰国 再派遣に備えスペイン語学習を継続 
2020.05   Podcast 配信開始
ブログ開設
2020.06 退職手続き開始  
2020.07  DELE B1受験 
2020.08JICA契約終了退職  
2020.09 地域おこし協力隊(久米島)に応募DELE B1合格
SIELE 受験(616点)
 
2020.10 オンライン面接(4回)  
2020.11 地域おこし協力隊(久米島)に内定コーヒーの学習開始Podcast 配信休止
2020.12 カフェ兼ゲストハウスの構想日本茶インストラクターの勉強開始 
2021.01   スペイン語教材作成
2021.02   スペイン語教材販売開始

ご覧の通り、いろんなことにうまくいっているかどうかはさておき、いろんなことにチャレンジできています。今回の帰国によって、パナマでの活動が中途半端に終わってしまったということだけが残念です。やり残したこともたくさんありますし、挑戦してみたかったこともあります。ただ、個人的にはこのコロナ禍での1年間はわりと前向きに捉えています。とにかく行動あるのみでした。

行動したことで得られた気づきは以下の3つです。

  • 物事には『始める難しさ』がある
  • 『1円を稼ぐ』のは難しい
  • 心に”余裕”を持つことは大事

これらの気づきを整理しながら、1年間を振り返ります。

行動期【4月〜7月】

始める難しさ

帰国当初は、落ち着いたらパナマに再派遣されるだろうと考えていましたが、読みが甘すぎました。再派遣に向けてできる唯一のことは『 語学力の向上』でした。現地でボランティア活動を進めていく上で障害になったのが『自分の伝えたいことがスペイン語で表現できなかった』ことだからです。帰国後、他の隊員はオンラインでできることを模索していましたが、パナマにおける教育現場の状況がよくなかったことと費用対効果を考えてそれはやりませんでした。

DELE B1受験に向けて、あの手この手で1日中勉強していました。スペイン語の勉強は全く苦にならないのが不思議。語学のおかげで異文化に触れられたことを身をもって実感しているからこそ、語学力をもっと高めようと必死になれたんだと思います。

学習していく中で学習方法を模索しました。インプットばかりではなく、アウトプットしようと。そこで考えついたのが、Podcast でのスペイン語番組の配信。スペイン語の発音や原稿作成による作文力をアップさせようとしたわけです。それで Podcast と連動したブログがあれば、リスナー獲得につながるかもしれないと思い、当ブログ Caminando hacia… を立ち上げました。

Podcast の配信の仕方やブログの始め方などは、一から調べてやりましたが、うまくいくかどうかなんて考えずに『とにかくやってみよう』精神で行動しました。今では、Podcast 配信のノウハウやブログ運営のノウハウは自分の良き知識となっています。ただ、始める難しさを痛感しました。世の中に初心者向けの教材・コンテンツが多数存在することにも納得です。

変革期【8月〜11月】

Podcast とブログ配信がある程度慣れてきたところで、JICAとの契約を解除し、同時に6年間従事していた教職を辞めました。

もともとJICAの契約が終了したら、別の道を歩むつもりでしたが、2年間の活動で自分の中で何かが変わるかもしれないと思い、無給での現職参加を決めました。この選択によって、50万円以上パーにしていますが。

いわゆる休職をして、立場は保持したまま、給料は出ない状態で参加したということです。「無給の」ってことは有給の現職参加もあるということですね。これは現職を維持して給与をもらいながら、活動ができる制度です(2020年度時点でこの制度は終了しました)。ボランティアってお金もらえるの?って疑問に思った方、実はちゃんともらえます。ただ、給与という形ではなくて、隊員が現地で生活や活動するのに必要な分だけです(JICAの規定があるので、詳しくは書けませんが)。
関連 JICAボランティアへの参加をあと押しした3つのこと

1円を稼ぐ難しさ

自分に肩書きが一切なくなったので、あとは自分のスキルを磨いて『稼ぐ』必要がありました。ただ、このご時世感染リスクを考えると、どうしてもアルバイトなど非正規の求人に飛びつく気にはなれませんでした。

今までの仕事とは違った稼ぎ方に挑戦してみたかったというのもあります。公務員は、自分の仕事を淡々とこなしていくだけである程度安定した給料はもらえます。乱暴にいえば、やってもやらなくても給料はもらえるわけです。

自分の力だけでお金を稼ぐ経験をしてみようということで Podcast と ブログでの収益化にチャレンジしました。ただ、前述したように始めるのが難しい上に、なかなか1円を稼ぐことができなかったです。基本的には、アフィリエイト広告とAdsense広告料が収益になるわけですが、集客して売り込むことが想像以上に難しい。ブログは『文章』が商品になるので、いかに商品を作って、それを手にとってもらうのかを考えて運営していくのは経験したことのないことでした。

でもだからこそ、面白い。職人さんや技術職の人が自分のスキルで稼ぐというのはこういうことなのかと素人ですが理解できました。数年後には事業を立ち上げようと考えているので、この経験を必ず生かします。

新たなステップ

事業といっても、単なる自営業です。家族経営をすることを考えると”場所”は重要だと考えました。どこで商売して、どこで子育てするのかはパートナーとしっかりと話し合いました。JICAでの経験から『暖かい地域』で『小さなコミュニティ』がいいという結論になったわけです。

そこで出てきたのが沖縄県の久米島です。

幸運にも、久米島は国の『地域おこし協力隊』事業を積極的に活用していました。地域おこし協力隊とは、町の活性化を目的とした活動を行う単年度契約社員みたいなものです。久米島は人口8000人弱の規模ながら、協力隊は19人(当時)。一般的には1〜2人の世界なのでこの数字には驚きました。

募集が出た瞬間すぐに応募しました。JICAでの活動が中途半端になってしまったことが、『応募』を後押ししてくれました。4度のオンライン面接の結果、町営塾の講師として来年度働くことになりました。島内に唯一ある高校と連携を図りながら、子どもたちに対して授業やキャリア教育を行います。

自分の中でしっかりと『教育分野』と区切りをつけます。教員としての経験を全てそこに注ぎます。全部そこに置いてくる気持ちでやります。

青年海外協力隊から地域おこし協力隊へ

向上期【12月〜現在】

来年度の職は一応、保証されたことはひとまず安心。ここからはとにかく『自分のスキル・知識を増やす』ことに注力しました。

自営業(カフェ兼ゲストハウス)開業に向けて計画を立てる中で、やるべきことが見えてきました。

  • 経営学・会計学の勉強
  • メニュー開発のための勉強
  • SNS発信の勉強

これらの勉強を優先し、Podcast の番組運営にかける時間を減らしました。Podcast には可能性を感じていますが、自分の『スペイン語力の低さ』と『趣味の範囲から出れないこと(稼ぐ難しさ)』から、配信の休止を決めました。この課題をクリアできたら、スペイン語学習番組 Caminando hacia… を再開させようと思います。

今やっているブログでの発信は、いわゆる『Web制作』というものです。記事を書くだけでなく、自分のサイトを運営するスキルは、将来事業を立ち上げた際に活かせます。もちろん、まだまだポンコツですけど。でも少しずつ広告収入は得られています。ここまで来るのにかなり時間がかかった…。

現在に至るまで試行錯誤しながら、チャレンジしてきました。基本的な考え方は『とにかくやってみる』です。時間的にも、精神的にも、余裕があったことで『やってみれる』ことができたと感じています。逆に、心に余裕がないと試すこと自体が難しいなと。時間があるから、失敗しても違う手を考えて実行できたし、精神的に余裕があるから、うまくいかなくても色々試すことができたと思います。

以上です。来年度以降どうなっているのか楽しみです。このブログ Caminando hacia… の行く末は…?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

\閲覧ありがとうございます/
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