【パナマ旅行】元JICA海外協力隊員が教えるおすすめスポット5選

本記事は次のような人に向けて書かれています。
中米の国Panamáには、日本とは異なる文化・風土がたくさんあります。ここではパナマに旅行する際の参考になるように候補地を5選紹介します。

記事の信頼性
筆者は独立行政法人国際協力機構JICAの青年海外協力隊(現:JICA海外協力隊)として、パナマにて8ヶ月間ほどボランティア活動を行いました。その間、いろんなご縁でパナマ各地にいく機会がありました。
今回の記事は、自身の経験と他隊員の声をもとに、パナマを旅行するならぜひ訪れてほしい場所を5つ紹介します。
Canal de Panamá (パナマ運河)

パナマといえば『パナマ運河』が有名です。パナマについて詳しくない人でも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
太平洋とカリブ海をつなぐ運河で、海上運輸において重要な拠点となっています。
パナマ運河の理解を深めるために、歴史を学べる博物館が併設されていたり、カフェやアイスクリーム屋がありますので、ゆっくり過ごすことができます。パナマ運河を大型の船が1隻通るのには時間がかかりますし、到着した時にちょうど見られるとは限りませんが、あまり気にせず観光するといいでしょう。
普段大型の船を見る機会がない人には、大迫力の光景をぜひ見て欲しいです。
Isla de Coiba (コイバ島)
コイバ島といえば、アメリカの大人気ドラマ『プリズンブレイク』です。このドラマにはSONAという刑務所が出てきましたが、この Soná はパナマのべラグアス県の街の一つです。刑務所SONAのモデルはブラジルに実在した刑務所だということですが、このコイバ島にも実は昔刑務所が存在しました。
現在は国が管轄する国立公園になっていますが、その昔は凶悪犯が脱獄できないように島の刑務所に閉じ込めたそうです。
ドラマにおける刑務所SONAは
一年前の暴動以来看守が存在しておらず、軍がその周囲を包囲しているだけの荒廃した刑務所だった。極悪人のはびこるその刑務所から生きて出られたものは誰一人とて存在していない。入ったら最後、生きて出ることは不可能
Wikipediaより引用
と言われているので、コイバ島の刑務所と何か通じるところがありそうですね。『プリズンブレイク』観てから旅行すれば、また違った見え方ができるかもしれませんね。
コイバ島はこれだけではありません。
国立公園に指定されるほど、自然が豊かな場所です。さらに、ダイビングスポットとしても有名です。ジンベエザメ、ハンマーヘッドシャークやマンタなどといった普通ではなかなかお目にかかれない海の生物にも出会えます。
これを撮影した友人は大興奮していました。
Boquete (ボケテ)

パナマのボケテと言われていもピンとこない人が多いと思います。しかし、パナマの『ゲイシャコーヒー』は聞いたことがあるでしょう。実はゲイシャコーヒーはBoquete由来なのです。
関連 高級銘柄『ゲイシャ』を本場コーヒー農園で満喫 【パナマ ボケテ】

ボケテは熱帯に位置するパナマとは思えないほど涼しく過ごしやすい場所です。また、イチゴや多様な野菜の栽培が盛んで、外国人が多く移住している場所でもあります。そのこともあってか、観光地化しています。しかも、犯罪がほかの地域に比べてほとんどないため、観光もしやすいです。

毎年1月上旬から10日間ほど『Feria de las folers y del café』といって、コーヒーと花のお祭りが開催されます。この時期は観光客やパナマ人で溢れかえります。さまざまな屋台やお土産やさんが出店しますし、この時期は換気ですので、ほとんど雨が降りませんので、旅行はこの時期がおすすめです。もちろん、パナマのコーヒーも飲めます。
筆者はお祭り初日に行きましたが、屋台やお土産屋さんのほとんどが準備中でした。これはパナマ人気質で、仕事がゆっくりなので仕方ないです。もし行かれるなら「初日は準備中」を覚えておいてください。*2021年の開催はなさそうです。
Las Tablas (ラス・タブラス)
お祭り好きの人にはぜひ訪れてほしい、Las tablas(ラス・タブラス)を紹介します。ブラジルのリオのカーニバルは世界的に有名ですが、実はパナマでも大規模のカーニバルがあります。パナマはスペインやコロンビアに支配されていた時代があったので、その独立記念日などでもとにかく国をあげてお祭りがあります。
その中でも、毎年2月に開催されるカーニバルが特にすごいです。カーニバルは1日中やっていますが、日中はポンプ車なども使って、とにかく水をかけるお祭りです。ビールを飲んで、踊って、水みだしの状態になります。2月ですが、全く寒くありません。
夜になると Pollera(ポジェーラ)という民族衣装を纏った女性たちが大通りを通ります(写真参照)。民族衣装の Pollera は一つひとつ手で作られるため、高価なものは数十万円を超えるそうです。
Isla de Sanblas (サンブラス諸島)

パナマでカリブ海に浮かぶ島を満喫したいなら、サンブラス諸島に行くべきです。300以上の島が集まってできたのがサンブラス諸島で、ツアーを利用して訪れることができます。
サンブラス諸島は先住民族クナ族の自治区Guna Yalaに位置していますので、パスポートを持って入域する必要があります。自治区はパナマシティから車で3時間ほどのところにありますが、パナマシティの都市感は0です。その様子の変わりように驚くと思います。
山をいくつか超えるので、酔い止めを持っていくことをおすすめします。山を抜けると、港に着きます。ちょっと心配になるくらいの港ですので、スリルを味わいたい人はぜひ行ってみてください。びしょ濡れ状態で島に上陸します。アドベンチャー感たっぷり。

島に到着するまでは大変ですが、南国の島でのんびりできる時間は日本ではなかなか味わえないでしょう。
クナ族は伝統民芸品であるモラという手製の布を作っています。パナマシティの主要な観光地でも出張販売されていますが、それの本場がここサンブラス諸島ということです。
筆者が旅行した時は、運悪く天気がよくなかったため、海があまり綺麗ではありませんでしたが、周辺の島や天然のプールへの散策など滅多にできない経験ができて満足しています。
また、スペインの大ヒットドラマ 『La casa de papel』の撮影地でもあるペリカン島にも実際に行くことができますので、聖地巡礼したい方にもおすすめです。
以上です。中南米への旅行の経由地にもなるパナマ。パナマシティだけでなく、時間があれば少し遠くにも足を運んでみてください。