- ポッドキャストの配信を始めたい人
- 配信サービス「Anchor」の使い方を知りたい人
Podcast をこれから始める方にオススメなのが『Anchor』での番組配信。
この記事では Anchor でできることを一つずつ見ていきます。
Anchorとは

AnchorとはPodcastを簡単に収録、編集及び配信することができるプラットフォームです。現在はSpotifyが運営しています。
Anchorの最大の特徴として「スマホ一つでPodcast作成から配信まで完結することができる」というのがあります。
つまり、PCを持っていなくても、iPhoneなどのスマートフォンを持っていれば簡単に自分の番組を持つことができるということです。
Anchorは、ポッドキャストを気軽に始めたい初心者におすすめのプラットフォームと言えます。
関連 【完全初心者向け】Podcast 配信の始め方大全【簡単】
- 収録・編集
- 配信
- 分析
筆者は iPad版AnchorでPodcastの作成、配信をしているので、それをもとに解説していきます。
音声の収録・編集ができる【プリセットが充実】
こちらが収録画面です。

収録画面には以下のタブがあります。
\タブを切り替えると、詳細が表示されます/
ここのタブから、自分が使用しているiPad(iPhone, PC)の内蔵マイクを使用して、録音を開始することができます。ワンタップで始められるのは非常に楽です。録音した音源は「開始」と「終了」だけトリミングが可能になっています。
また、バックグラウンドミュージックも挿入可能です。プリセットのサウンドを使うか、自分が持つ曲をインポートして使うこともできます。
ポッドキャストの音声を配信できる

収録した音源に効果音などのサウンドを付け足して、編集できたら配信の準備をします。
右赤枠のところで、音源を追加・削除したり、音源を並べ替えたりします。右下の『公開ボタン』を押すと以下のステップに行きます。

エピソードのタイトル、エピソードの説明などを入力したら、公開まであと少しです。
『いますぐ公開する』のか『予約投稿する』かを選ぶことができます。
番組・エピソードの分析ができる
最後に『分析』機能を紹介します。ここのタブでは簡単な分析をすることができます。
グラフで再生数の変化を見れる

ここでは「週間」、「1ヶ月」、「3ヶ月」や「すべての時間」軸で、再生回数がどのように変化していったのかを見ることができます。
やっていくにつれて、少しずつ増えていくのは達成感があります。
トップエピソードの再生回数が見れる

前述したエピソードタブでも、それぞれのエピソードの再生回数は表示されますが、エピソード数が増えてくると把握するのが大変になってくるので、伸びているエピソードはどれなのか一目で確認できます。
どのプラットフォームで聴かれているかを確認できる

数あるPodcastプラットフォームの中で、どれを通して、リスナーさんが番組を視聴してくれているかが把握できます。
他にも「年齢別」や「性別」で分析することもできます。
Anchorで収益化はできない!?
2023年3月現在、日本においてAnchorでのpodcast配信で直接利益を生むことはできません。
ただ、Anchorには「スポンサーシップ機能」が備わっています。
Anchor アプリの基本画面には以下のような『金額』なるタブがあります。

しかし、まだアメリカでしか収益化できないみたいです。
ここではスポンサーシップを有効にして、自分の番組に広告を挿入する事で、収益を得ることができるようです。

入力欄を進んでも、アメリカの口座番号を入力する欄が出てきてアウト。
ちなみに Anchorには『CPM』という仕組みがあります。これは1000回再生される毎にスポンサー広告料が支払われるというものです。
そして、手数料は1.6%程度になっている。例えばAnchorの広告を流せば$15CPMで、手数料が0.25$なので、Anchorの広告を挿入したエピソードが1000回再生されれば、配信者に14.75ドル支払われるということです。
Anchorでポッドキャストの予告編を作る方法

Podcastの予告編とは、自分の番組を紹介することができる音声コンテンツです(画像参照)。番組を検索して訪問してくれたユーザーに対して、自分の番組はどういったものなのかを示すことができます。
予告編は1分未満である必要があります。
まず注意しないといけない点は、どうやら「iPhone(スマホ)からでしかPodcastの予告編を作ることができない」みたいです。
筆者はMac,iPadを使用して、Podcastを運営していますが、その2つからでは予告編を作成することができませんでした。
Anchor 公式がアップしているYoutube 動画(少し古いからバージョンが違う)もiPhoneで作成しているようでした。
そのため予告編を作成したいなら、スマホアプリを用意してください。
予告編を作成する目的は『ポッドキャストを宣伝すること』です。
しかし、1分未満という制限の中で、自分の番組を紹介しなければいけません。予告編に含めるべき点は以下でしょう。
- 自己紹介
- ポッドキャストの概要
- 番組の強み
- 行動を促すフレーズ
自己紹介
これは必須です。リスナーが信頼を持って聞いてくれるために、誰が配信しているかを説明することは必須です。名前すら名乗らない番組(そんな番組あるのかな)があったとしたら、相手の人物像が分からなくて不安になりませんか?
ポッドキャストの概要
ポッドキャストを宣伝するという目的のためには、どんな内容を配信するのかを簡単に説明する必要があります。1分しかないので、いろいろ詰め込みすぎてもダメです。簡潔に説明することが求められます。
番組の強み
他にも多くの番組がある中で、予告編を聞いてもらって「他のエピソードもちょっと聞いてみようかな」と思ってもらうためには、他とは違う何か特別なものを売り込む必要があります。あなたの番組の強みはなんですか。
行動を促すフレーズ
予告編を聞いた後にリスナーに何をしてもらいたいか行動を促しましょう。
予告編に盛り込む事柄が分かったので、実際に予告編を作ってみましょう。
手順は以下の通りです。
- アカウントを作成する
- 音声を録音する
- バックグラウンドミュージックを選択する
- 作成した予告編を公開する
- 予告編の公開がされているか確認する
それぞれを詳しくみていきましょう。


ログインができたら、『トレーラーを作成する」ボタンを押して進んでいくと、レコーディングを開始するか、インポートするかを選べます。ここで録音ボタンを押すとすぐに録音が始まります。
他のボイスアプリ等で事前に録音している場合は「インポート」ボタンを押します。

「録音」もしくは「インポート」が終わると、バックグラウンドミュージックを選択します。
Anchor にプリセットされているのは全部で19種類です。それぞれプレビューできますので、ここから自分の好みのものを選択しましょう。自分でバックグラウンドミュージックを作るよ、という方は「音楽なし」を選択しましょう。

筆者の場合は、誰かと被るのが嫌いなので『Garageband』というApple純正のアプリを使って、バックミュージックを含めた音声を作成しました。
まだ自分の番組を持っておらず、最初から始めた方



バックミュージックの選択が終わると、
自分の番組名の決定、番組の説明、カバーアートの選択をしていきます。これらの情報は後からいくらでも変更することができますので、そこまで悩む必要はありません。
既に自分の番組を持っており、エピソード配信済の方


既に自分の番組を持っており、エピソード配信済の方は、番組名の決定などは省略されます。
バックミュージックの挿入も完了したら、トレーラーを公開するかどうか選択します。予約投稿することもできます。もし、予告編を公開する前にすでにエピソードを配信していたら、画像右のように投稿の日付いつにするのかを聞かれます。

画像のようにポッドキャストトレーラーとしてアップロードができていれば完成です。
『Apple Podcast』や『Spotify』に反映されるには少し時間がかかります。筆者の場合は、夕方18時ごろに公開して、翌朝には反映されていました。
Anchorでポッドキャストを削除するには
削除の手順は大きく次の2つです。
「Settings」から「Update settings」を選択

画面下部の「Delate account」を押す

「本当に削除しても良いか」という旨の確認する。よければ「Yes」を押す。

以下の画面が表示されていれば削除成功です。

以上で削除完了になります。
「10日以内にアカウント削除されたことをメールする」とありましたが、筆者の場合、削除要請してからすぐにメールがきました。
同時に番組のRSSフィードも削除されていたので、SpotifyやApple PodcastなどのRSSリーダーアプリからもPodcast番組はしっかりと消えていました。
当たり前ですが、Anchorのアカウントを一度削除するとそこに紐づけられているRSSフィードは全部消されてしまいますので、十分確認しましょう。
まとめ
記事の内容をまとめます。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございます。