- SIELEを受験してみたいけど、どんな風に試験が行われるかを知りたい人
- 実際にSIELEを受験した人のコメントを聴きたい人
DELEについては多くの人が情報を発信してくれていますが、SIELEについては比較的新しいサービスのため、そこまで多くの情報が出てきません。
そのため、これからSIELEを受験しようと考えている人に少しは役に立つのではないかと思います。
この記事は筆者が初めてSIELEを受験した時(2020/09)のメモです。
SIELEを受験して分かったこと
SIELEを受験する前に、試験についてや対策を少ししましたが、実際に受験してみて分かったこともいくつかあります。
SIELEは「読む、聴く、書く、話す」の4技能を測る『SIELE Grobal』と、4技能のいくつかを組み合わせる『Modalidades independientes』の2種類があります。
SIELE Grobal は受験料が2万円程するので、十分な対策をしたいところです。
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受験して気づいたことは以下の通りです。
1. パソコンのキーボードはスペイン語規格
DELEは一般的な筆記試験ですが、SIELEはパソコンを使用して受験を行います。そのため、入力するためのキーボードの規格に注目することが重要なことです。
SIELEの試験会場(Instituto cervantes 東京)のキーボード配置はスペイン語規格でした。
普段使っているキーボードは日本語配列(JIS配列)のものか英語配列(US配列)のものかどちらかでしょう。
これらのキーボードでは、スペイン語の特有の文字(ñ,á,üなど)を入力するのに設定が必要になってきますので、特に初心者の人にはスペイン語入力がしづらい環境にあります。
パソコンのスペイン語入力設定は【迷わないスペイン語入力】Mac設定アプリで特殊文字の入力方法を確認!にてまとめてありますので、参考にしてみてください。
SIELEの試験のためにスペイン語の入力対策をするなら『スペイン-ISO』のキーボード配置に設定しておくといいです。詳しい設定は上記記事に譲りますが、Mac製品でのスペイン語入力には以下の3つがあります。
- スペイン
- スペイン-ISO
- ラテンアメリカ
スペイン-ISOは国際標準規格ですので、特に明確なこだわりがない場合は「スペイン-ISO」に設定しておくことをオススメします。
2. 他の受験者が気になってしまう
試験会場はInstituto cervantes 東京のパソコン室みたいなところですが、その日の受験者は筆者ともう1人の2人だけでした(感染症の影響で少ないのか、普段から受験者が少ないのかは分かりません)。
両端のパソコンを使って、少し離れての受験でしたが、他の受験者のことが気になって仕方無かったです。特に、作文試験と口頭試験の最中はひどい。
作文試験では、キーボードのカタカタ音が直に聞こえてくるのが嫌でした。しかも、入力がなかなか早い方でした。
筆者は、慣れないキーボード(しかも角度をつける足が壊れていた)に苦戦しました。だから、筆者のようにメンタルが弱い方は、他に受験者がいると焦ってしまうかもしれません。
口頭試験では、もう一人の話しているのがめっちゃ聞こえてきます。録音確認時にもう一人の受験者の声が録音できるか試してみたところ、微かに入っていました。1室で実施しているので当たり前かもしれませんが、これは試験として大丈夫かなと思うくらいです。
安いヘッドマイクではなくて、ノイズキャンセルがしっかりされるマイクとヘッドフォンを使うだけで、試験環境がだいぶ改善されると思うのですが…。反対に自分が録音している声が相手にモロに聞こえていると考えると集中しづらいです。
3. メモ用紙と鉛筆が配られる
試験中に使用できるメモ用紙と鉛筆が配られます。作文試験と口頭試験の一部の Tarea では、パソコン上にてメモをとることができますが、それ以外では考えたことを書き留めておくことはできません。
そのため、事前に配られるメモはありがたいですね。ただし、これらのメモを持ち帰ることはできません。
4. 休憩は自分次第
SIELE Grobal は読解▶︎聴解▶︎作文▶︎口頭の順番で実施されますが、受付係の方から「休憩は聴解試験が終わったあと10分程度とって構わない」と言われました。トイレ休憩はこの10分間に行う必要があります。
SIELEの試験自体は試験官がいるわけではなく、個人でそれぞれのPrueba を進めていく(試験は受験者がIniciarのボタンを押さないと始まらない)ので、休憩は自分次第だなと感じました。
筆者の場合は、10分も休憩せずに作文試験を始めましたし、読解試験終わった後に一息ついたりしていたので、自分のタイミングで進められるなと感じました。
良くも悪くも、DELEみたいに一斉に始める時の緊張感みたいなのはなかったです。
5. 職員の出入りが気になる
最後に気になった点「職員の出入り」です。試験はパソコン室で行われますが、Instituto cervantes 東京の職員が何人も出たり入ったりしてきます。覚えている限りで、4,5人は入ってきたと思います。
試験中にそれが起こると、人間はどうしても意識がいってしまうので、気になってしまいます。
試験室だったパソコン室にはいろんな書類が収納されているBOX?があったり、印刷機?のような物があり、何人かの職員が書類を取りにきていました。
こういう点は、受験者に対して配慮が足りないなと感じます。
まとめ
初めてSIELEを受験してみての感想をまとめます。
SIELEは「受験申し込みがDELEに比べて簡単」ですし、「試験結果が2日後に届い」たり、いい部分もあります。
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ただし、2万円払って、この環境で試験をやるのは、正直どうなんだろうと思いました。少なくとも、受験者が気持ちよく試験を受けられるように配慮して欲しいと思います。
- キーボードの角度をつける足が壊れている
- 他の受験者の声が気になる
- 職員の出入り
個人的には、スペイン語の国際的な評価が受けられる試験として、DELEだけでなくSIELEがあることは、受験者の選択肢を増やしてくれるので、とても良いことだと感じています。
オンライン上での実施によって需要は増えていくだろうと思いますから、今後の発展に期待します。
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