自分の願望を他人に伝えるにはどうすればいいでしょうか。
願望には「自分が〜したい」という自分への願望と「他人に〜してもらいたい」という他人への願望があります。

「自分が〜したい」と言いたい時は「Quiero + 不定詞」で良さそうでだけど。
この記事では、願望表現の使い分けを解説します。
願望の動詞の使い分け
接続法の用法は大きく5パターンに分かれますが、今回の表現『願望』は名詞節での用法になります。名詞節とは名詞の働きをする文・かたまりと捉えてください。その名詞節の中で接続法が用いられます。
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自分が「〜したい」と言いたい場合と、他人に「〜して欲しい」と言いたい場合とでは、表現が異なります。
ここでの que は接続詞ですが、自分への願望は単文で表現でき、他人への願望は que を用いて複文にします。
複文にすると、主語と動詞が2つ以上出てきますが、特に動詞に関しては区別するために que 内の動詞を接続法にします。
願望表現の使い分けのポイントは、他人への願望「誰々に〜してほしい」という表現は接続法を用いるという点です。
また、主節の時制によって、従属節の時制が変化しますので、そこだけ注意しましょう。
願望表現の使い方
主文が現在時制
Yo prefiero estar aquí.
私は(どちらかといえば)ここにいる方がいい。
Yo prefiero que Ud. esté aquí.
私は(どちらかと言えば)あなたにここにいてほしい。
解説
動詞 preferir は「〜の方がいい」という意味の願望の動詞ですが、動詞の行為者(例文中では、私Yoです)が自分の願望を述べる場合は『preferir + 不定形』になります。
それに対して、他者(例文中では、あなたUd.)に対して「〜してもらった方がいい」という場合は、que + 接続法になります。
主文の動詞 preferir が現在時制をとっているので、従属文も現在形、つまり接続法現在形になります。
主文が過去時制
Quería ir a Panamá.
私はパナマに行きたかった。
Quería que mi novia también fuera a Panamá.
私は彼女にもパナマに行って欲しかった。
解説
主文の動詞querer は「〜したい」という意味の願望の動詞です。どちらの例文も主文の動詞はQuería ですので、過去時制になっています。願望の対象が他人に対しての場合は「接続法」を用います。ここまでは、先程の例と同じです。
ここでは、主文の動詞が過去時制の場合は、従属文も時制をずらして接続法過去になります。
その他の時制
Quisiera que mi novia también fuera a Panamá.
Me gustaría que mi novia también fuera a Panamá.
私はできれば彼女にもパナマに行って欲しいんですが。
解説
Quisiera やMe gustaría は「できれば〜」という婉曲表現で使われます。quisiera は『接続法過去』で、Me gustaría は『直説法過去未来』です。これらが主文の動詞として使われる時は、従属文も過去時制になります。そのため、例文中では動詞Ir が接続法過去形のfuera に活用されています。
まとめ
記事の内容をまとめます。
音読は語学習得の1番の近道です。例文をスラスラ読めるようになってきたら、例文を参考に口頭で作文してみましょう。
参考【音読のメリット5選】文章をスラスラ読めるようになりたい人へ【スペイン語】
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