接続法を用いて喜怒哀楽の感情を表現する【スペイン語】

接続法 感情 スペイン語
想定している読者
  • スペイン語で感情表現をしたい人
  • 接続法を使った『感情表現』の用法を知りたい人
  • Gustar 型動詞の意味や用法を理解して使いこなしたい人

スペイン語で自分の感情を正しく伝えられるように、接続法における感情表現の仕方を学びましょう。

注意すべき点がいくつかありますよー!
記事の要約
  • 感情表現するときは、その感情が自分に起因しているのか、それとも自分以外に起因しているのかを考える
  • 感情が自分以外に起因する場合は、que + 接続法を用いる
目次

接続法における感情表現の考え方

接続法の用法は大きく5パターンに分かれますが、今回の表現『感情』は名詞節での用法になります。名詞節とは名詞の働きをする文・かたまりと捉えてください。その名詞節の中で接続法が用いられます。
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自分の感情を表現するときは、その感情を引き起こした原因が自分に起因しているのか、それとも自分以外に起因しているのかを考える必要があります。

自分に要因がある場合
自分以外に要因がある場合
  • 感情の動詞 + 名詞句
  • Gustar型動詞 + 名詞句
  • 感情の動詞 + 名詞節(que + 接続法)
  • Gustar型動詞 + 名詞節(que + 接続法)

名詞句というのは、名詞の単語と動詞の不定形、完了不定形を指します。それに対して、名詞節は接続詞 que + 文のことです。ここの名詞節内の動詞が接続法に活用されます。

なぜ感情の原因が自分以外にあると接続法を用いるのか。

それは、主節の主語と従属節(名詞節)内の主語が異なるからです。一般的に、動詞の活用によって『主語』と『時制』が分かります。例えば、Sentir が sientes に活用されていたら、主語は二人称単数の『君』と分かります。

そのため主語が異なるにも関わらず、同じ活用を使ってしまうと主語が特定できなくります。

間違った例
正しい例
  • Pedro siente que María no le escucha bien.
  • Pedro siente que María no le escuche bien.
    ペドロはマリアがちゃんと話を聞いてくれなくて残念に思っている。

どちらも主節の動詞は直説法現在形三人称単数の siente です。

それに対して従属節内の動詞 Escuchar も主語が María だからといって、直説法現在形三人称単数にしてしまうと、Pedro の動詞と被ってしまいます。

そのため、動詞を区別するために直説法ではなく、接続法現在形三人称単数にします。

感情を表現する動詞とGustar型の動詞は以下の通りです。Guatar型動詞は間接目的格代名詞(me, te, leなど)を伴って使われます。

感情を表現する動詞
  • Alegrarse de 嬉しい
  • Enojarse por[con] に怒る
  • Sentir 残念だ
  • Tener miedo de 恐れる・心配だ
Gustar型動詞
  • Gustar 好き
  • Encantar 大好き
  • Interesar 興味がある
  • Sorprender 驚く
  • No importar 構わない
  • Molestar 不快だ
  • Aburrir 退屈だ
  • Agradar 気に入る
  • Dar miedo 怖い
  • Dar pena 残念だ・気の毒だ
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感情表現の使い方

感情の動詞 + 不定形/感情の動詞 + que + 接続法

Siento no acordarme de lo que he estudiado ayer.
私は昨日勉強したことを覚えていなくて残念だ。

Siento que no te acuerdes de lo que has estudiado ayer.
君が昨日勉強したことを覚えていなくて残念だ。

解説
主節の動詞は Siento で同じです。「私は残念だ」と言いたいわけですが、何が残念なのかによって用法が変わります。

前者は「自分自信が覚えていないことが残念」なのに対して、後者は「君が覚えていないことが残念」だということです。

感情の動詞 + 完了不定形/感情の動詞 + que + 接続法

Me alegro de haberle visto a mi novia la semana pasada.
私は先週恋人に会えたことが嬉しい。

Me alegro de que mi novia haya venido a verme ayer.
私は恋人が昨日私に会いに来てくれたことが嬉しい。

解説
感情の要因がその時点よりも前の時制のときは完了不定形を用います。完了不定形は『Haber + 過去完了』で表現します。

前者は「先週恋人に会えたことが嬉しい」わけですから『恋人に会った』という事象は『嬉しい』という感情を抱くよりも前に起きています。そのため、Me alegro de haber vistoになります。例文では a mi novia に対応する間接目的格代名詞 le がくっついて、haberle visto になります。

後者も同様に考えます。「恋人が昨日会いに来てくれたことが嬉しい」ので『会いに来てくれた』という事象は『嬉しい』という感情を抱くよりも前に起きています。

したがって、従属節内の動詞は完了形の形にします。また、感情の原因が自分以外に起因しているので、接続法になります。これらをまとめて考えて、接続法現在完了形 haya venido になっています。

Gustar型動詞で感情表現

A ellos les gusta estudiar matemáticas y español.
彼らは数学とスペイン語を勉強するのが好きだ。

Me gusta que los niños tengan interés por alguna cosa.
私は子どもたちが何かに興味を持つのが好きだ。

解説
Gustar型も『自分自信が〜することが好き』なのか、『誰かが〜することが好き』なのかで、直説法と接続法を使い分けます。Gustar型動詞は

間接目的格代名詞(me, te, le …) + Gustar + 主語

のように特殊な形をとるので、ご存知の方も多いと思います。

例文の後者は接続詞 que が「〜ということ」という意味の名詞節を作っています。これが文全体の主語です。

まとめ

記事の内容をまとめます。

ニュアンス理解できましたか?
記事の要約
  • 感情表現するときは、その感情が自分に起因しているのか、それとも自分以外に起因しているのかを考える
  • 感情が自分以外に起因する場合は、que + 接続法を用いる

音読は語学習得の1番の近道です。例文をスラスラ読めるようになってきたら、例文を参考に口頭で作文してみましょう。
確認【音読のメリット5選】文章をスラスラ読めるようになりたい人へ【スペイン語】

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