Hablar「話す」はスペイン語を学習する人にとっては必要不可欠な動詞です。しかし、自動詞としてのの用法はさまざまな前置詞を伴うことで、多岐に渡ります。
そこで、この記事ではHablarの活用と意味・用法を確認していきます。
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Podcastでも動詞Habarについて解説しています。
HABLARの活用
HABLARは規則的に活用される動詞です。現在分詞と過去分詞は以下の通りです。
直説法でのHABLARの活用
現在形
点過去形
線過去形
未来形
過去未来形
接続法でのHABLARの活用
現在形
直説法現在形一人称単数形の語幹 habl- が接続法現在形の活用母体になります。その語幹に-ir, -er動詞の活用語尾 e, es, e, emos, éis, en をくっつけます。
関連 接続法における動詞の活用の仕方【スペイン語】
過去形
直説法点過去形三人称複数形の語幹 hablar- が接続法過去形の活用母体になります。
命令形でのHABLARの活用
HABLARの意味と用法
Hablarの基本的な意味は「話す」です。主に自動詞として働きますので、目的語を伴わないことが多いです。
その代わり、前置詞を従えながら様々な表現をすることができます。
Hablarの代表的な表現を挙げておきます。
用法1 Hablar de[sobre]…
Hemos hablado del[sobre el] tema político de nuestro país.
私たちの国の政治について話している。
前置詞deやsobreには「話題」の意味があり、hablarと組み合わさると「〜について話す」という意味になります。
前置詞deは定冠詞elとくっついて、delになりますので注意していください。
用法2 Hablar a alguien
¿Por qué no hablas a la chica tan hermosa que está allí?
あそこにいる綺麗な女の子に話しかけてみたら?
hablar a alguienで「人に話しかける」という意味があります。例文ではhablas a la chicaなので「女の子に話しかける」となります。
tan hermosa以降はla chicaを修飾しています。
¿Por qué no〜?は「〜してみたらどう?」という提案のフレーズです。
用法3 Hablar con alguien
Si tienes algún problema es mejor que lo hables con los demás.
問題を抱えているなら、それを他人に話した方がいいよ。
hables con los demásの部分が該当箇所です。los demásは「他人」という意味です。
動詞Hablarがhablesと接続法になっているのは無人称表現のSer mejor que「〜する方がいい」という構文を用いているからです。
関連 【スペイン語】無人称表現とは何か【接続法の用法】
ちなみにここでのHablarは自動詞ではなく、他動詞として用いられています。これは直接目的格代名詞のloがhablesの前にあることからも確認できます。
La mujer con la que está hablando mi hija es su profesora.
私の娘と話している女性は教師です。
con la que está hablando mi hijaが先行詞La mujerを修飾しています。関係詞el queには前置詞を伴う制限用法があります。
関連 関係代名詞 el que の用法と使う際の注意点を解説【スペイン語】
例文では次の2文を関係詞で1つに繋げています。
- Mi hija está hablando con la mujer.
- Esa mujer es su profesora.
先行詞のla mujerは、1.の文では前置詞conの目的語になっていますので、関係詞el queで繋ぐときに、con la queとなります。
用法4 Hablar en…
Aquí nos evitamos hablar en voz alta[baja].
ここでは大きい[小さい]声で話すのを避けましょう。
Hablar en voz altaで「大きい声で話す」という意味です。前置詞enには「様態・方法」の意味がありますので、hablarと組み合わさって、「〜の状態で話す」となります。
hablar enには他にも次のようなものがあります。
用法5 Hablar por…
Prefiero hablar con alguien por teléfono a comunicarme con alguien por escrito.
文書で連絡を取り合うよりも、電話で話す方が好きだ。
前置詞porには「経由」や「方法」などの意味があり、hablar por teléfonoで「電話で話す」となります。
Preferir A a Bで「Aの方がBよりもいい」ですので、[comunicarme con alguien por escrito]よりも[hablar con alguien por teléfono]の方がいいということです。
No había otro remedio que hablar por señas.
ジェスチャーで話すしか他に方法がなかった。
señaは主に複数形で「ジェスチャー」とか「身振り」です。したがって、hablar por señasで「身振りで話す」という意味になります。
声を出す以外にもhablarが用いられるのは面白いですね。
HABLARの熟語表現
Hablarを用いた熟語表現をいくつか紹介します。
¿Préstame 100 dólares? – ¡Ni hablar! Ni siquiera tengo ningún trabajo.
100ドル貸してよ。とんでもない!仕事すら持ってないよ。
Hablamos de tú.
túで話そう。
Cuando se trata de la comida, ella habla mucho por los codos.
食べ物のことになると、彼女は喋りまくる。
以上です。Hablarについて理解が進んだでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございます。
この動詞以外にも、