パナマでの挨拶の仕方【スペイン語】

ご存知の通り、スペイン語は世界中の多くの国で話されている言語ですが、その国々で違いがあります。もちろん、スペイン語にもパナマ独自の言い回しもあります。地域によって、違いがあるなんてとても興味深いですね。
本記事は、パナマでよく使われる挨拶を紹介します。パナマへ観光に行って、文化を知りたい人はパナマ独特の挨拶表現を知っておくといいかもしれません。
記事の信頼性
筆者はJICAのボランティア事業に参加し、青年海外協力隊としてパナマで9ヶ月間活動しました。残念ながら、感染症の影響で帰国を余儀なくされましたが、日本に帰ってきた後もスペイン語の学習を続けています。結局、4ヶ月の待機期間をもってJICAボランティアとしての活動を終えました。
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『Buenas』がよく使われる
スペイン語の一般的な挨拶は以下の3つです。
パナマではそれらを省略した『Buenas』が挨拶としてよく使われます。これは、首都よりも地方の方が傾向が強いです。
またバスや電車に乗った際にも、他の乗客に対してこの言葉が使われます。パナマでは挨拶が非常に大事にされています。そのため、特にバスに乗った際には『Buenas』と言って、現地に溶け込みましょう。もちろん、¡Hola!もよく使われます。
相手の体調を聞く時
挨拶を交わした後、相手の体調を聞く際に使われる表現は以下の通りです。
¿Cómo está usted? もしくは ¿Cómo estás?
「元気ですか」という意味の定番の表現ですが、パナマでも使われます。
¿Cómo amaneció? もしくは¿Cómo amaneciste?
「目覚めはいかが?」という意味です。
朝挨拶を交わした後に聞かれることが多いです。筆者がパナマでホームステイしていた時は、毎朝起きたら聞かれていました。
¿Cómo le va? もしくは ¿Cómo te va?
「うまくいってる?」、「調子はどうですか」という意味です。
va が動詞Ir の活用形で、主語は省略されていますが、todo が主語にあたると思ってください。「あなたに対して、君対して全てがうまくいってる?」という意味の表現です。
¿Todo bien?
これは「全てうまくいっている?」と聞いてます。先ほどの¿Cómo le va? や ¿Cómo te va? と一緒に使われます。
¿Cómo te va?, ¿Todo bien?のように。
¿Qué pasó? もしくは ¿Qué sopa?
本来 ¿Qué pasó? は「どうしたのですか?」という意味ですが、挨拶の際には「どう?」程度の少しくだけた表現です。¿Qué sopa? は親しい若者同士が使う表現です。いわゆる逆かさ言葉でパソとソパをかけています。
¿Qué hay?
これも少しくだけた表現です。「どうだい?」くらいの意味を持ちます。最初言われた時、意味が分からなくて困惑しましたが、¿Cómo estás? くらいと思いましょう。
別れる際やお礼を言う際の挨拶
別れる際の挨拶は以下の通りです。
¡Chao!
別れる際で圧倒的に使われるのが、¡Chao!です。「またね!」という意味で使われます。イタリア語ですがAdiosよりも使用率が高いです。パナマ人もスペイン語ではないという認識は持っているそうです。
Dale
話が終わって、1人がme voy(行くわ)と言った後に、「いいよ」くらいの意味合いで使われます。
Qué le vaya bien もしくは Qué te vaya bien
「(全てが)うまく行きますように」願いを込めて、相手に言います。
A usted または A ti
Gracias の返し言葉として、よく使われます。「こちらこそ」とか「あなた(君)のおかげです」という意味があります。お店などで何かを購入して「Gracias」と言うと大体「A ti」って言われます。ご飯を食べ終わって、会計の際に「Gracias」って言われたら「De nada」ではなく「A ti 」と言いましょう。
A la orden
Gracias の返し言葉としてこれも聞かれます。「どういたしまして」くらいの意味合いです。もともと「あなたの命令に従ったまでです」のような意味ですが、使われる場面を考えると、そこまで硬くない表現かも。レストランなどで聞きます。
Muy amable
「親切ですね」という意味ですが、Grasias と伴って使われることが多いです。
いかがでしたか。地域によって表現が変わるなんてスペイン語はすごく面白いと思います。こういう挨拶などの表現は、やっぱり現地にいってみないと分からないので、旅行でも留学でも実際に行って体験することが大事だと思います。