スペイン語の人称代名詞:基本から応用まで

この記事では、文の主語になる人称代名詞yo(私)、(君・あなた)、él(彼)などを扱います。スペイン語は動詞の活用で主語が分かることが多いため、主語代名詞は毎回置きません。

目次

主語人称代名詞とhablarの活用

主語代名詞意味hablarの現在形
yohablo
君、あなたhablas
vos君、あなた(voseo地域)hablás
él / ella / usted彼/彼女/あなたhabla
nosotros / nosotras私たちhablamos
vosotros / vosotras君たち、あなたたち(主にスペイン)habláis
ellos / ellas / ustedes彼ら/彼女たち/あなたたちhablan

ustedustedesは話し相手を指しますが、動詞は3人称の形を使います。usted hablaustedes hablanです。

主語代名詞は通常省略する

中立的に「私はスペイン語を話します」というなら、Hablo español.だけで自然です。habloという活用形から、主語がyoだと分かります。

  • Hablo español.(私はスペイン語を話します)
  • ¿Trabajas aquí? —Sí, trabajo aquí.(ここで働いていますか。はい、ここで働いています)
  • Vivimos en Tokio.(私たちは東京に住んでいます)

yo・tú・élなどを明示する場面

対比する

Yo estudio español, pero ella estudia francés.(私はスペイン語を勉強していますが、彼女はフランス語を勉強しています)

主語を強調する

Lo hice yo.(それをしたのは私です)

誰のことか明確にする

Él preguntó y ella respondió.(彼が質問し、彼女が答えました)

tú・vos・ustedの使い分け

  • :多くの地域で、くだけた単数の相手
  • vos:米州のvoseo地域で使う、くだけた単数の相手
  • usted:丁寧さや距離を示す単数の相手。動詞は3人称
  • Tú hablas muy rápido.(君はとても速く話します)
  • Vos hablás muy rápido.(君はとても速く話します・voseo)
  • Usted tiene razón.(おっしゃるとおりです)

ustedの選び方は、地域、相手との関係、場面によって変わります。「目上なら必ずusted」と一律には決まりません。

vosotrosとustedes

スペインの大部分では、くだけた複数の相手にvosotros / vosotras、丁寧な複数の相手にustedesを使います。スペイン語圏の米州全域、およびカナリア諸島やアンダルシア西部では、くだけた場面でも丁寧な場面でも複数の相手にustedesを使います。

  • Vosotros vivís en Madrid.(君たちはマドリードに住んでいます)
  • Ustedes viven en Bogotá.(皆さんはボゴタに住んでいます)

túとtu、élとelの違い

アクセントありアクセントなし例文
tú:君、あなたtu:君の、あなたのTú tienes tu pasaporte.(君は自分のパスポートを持っています)
él:彼el:男性単数の定冠詞Él lee el periódico.(彼は新聞を読みます)

自己紹介の¿Cómo te llamas?では主語が省略されています。詳しい形はllamar・llamarseの使い方で確認できます。

よくある間違い・誤解

誤り・誤解正しい考え方
usted hablasusted habla
ustedes habláis(米州の一般的な形として)ustedes hablan
毎文でyoを置かなければならないyoの明示も文法的には可能。対比や強調がなければ通常は省略する

根拠を確認した資料

主語人称代名詞の一覧、省略、ustedの文法上の扱いはRAE『Diccionario panhispánico de dudas』、初級文法の範囲はInstituto CervantesのA1-A2学習項目で確認できます。

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