例文で学ぶ Venir の意味と活用【スペイン語】

Venir スペイン語
想定している読者
  • スペイン語の動詞VENIRの意味や用法を知りたい人
  • VENIRの使い方について例文を通して理解を深めたい人

本記事では、動詞VENIRの用法を10の例文で説明していきます。どのように活用されて、その用法にはどんなものがあるのかを紹介していきます。VENIRと対をなす動詞IRについては最重要動詞IRを11の例文でマスター【スペイン語】で学習をしてみてください。

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目次

Venir の意味と用法

Venir の基本的な意味は『来る』です。ある地点から別の地点へと来る。ですから、ある物が別のところからやってくるのは『〜に由来する』という意味になりますし、人に何か痛みなどが『生じる』と考えることもできます。その辺りを整理しながら、Venir の用法を見ていきましょう。

Venir + de + 場所[a + 場所] 〜から[〜へ]来る

Ella vino a Japón de Panamá para trabajar como ingeniera hace un año.
彼女は 1 年前エンジニアとして働くためにパナマから 日本に来た。

解説
vino a Japón de Panamá とありますので『パナマから日本に来た』ということです。「de 場所」や「a 場所」は必ずしも必要ではないです。次の項目とも関係しますが、para trabajar の部分は、a trabajar でもいいです。venir + a + 不定詞 で主語の人が〜するために来るという意味になります。

Venir + a + 不定詞/a + que 接続法 ~するために来る

El amigo que vive en México viene a verme la semana que viene.
メキシコに住む友達が来週、私に会いにきてくれる。 

解説
前項の「Venir + a + 場所」の場所の部分が不定詞になっていると考えましょう。Venir と対をなす動詞Irにも似た表現があります。重要表現の『Ir + a + 不定詞』です。それのVenir 版です。viene a verme は主語のel amigoが『私に会うために来る』ということです。主語のel amigo が自分自身の目的で来たということですので、Venir + a + 不定詞です。ver + a + 人で人に会うです。

He venido a que me prestes tu computadora.
君のパソコンを借りに来たよ。 

解説
『Venir + a + 不定詞』と異なる点は、主語の目的が別の誰かによるものであるという点です。He venido a que me prestes というのは、直訳すると「君が私に何かを貸してくれるために来た」です。主語のYo が来た目的というのが「自分が何かをするため」ではなく、「誰か別の人(ここではtú)が何かをするため」です。こういう場合は、接続法を用いて『Venir + a + que + 接続法』になります。

Venir + 形容詞句[過去分詞]・副詞 ~の状態になる

Aunque me venga bien vivir en región fría mi esposa no aguantará el frío. 
例え私には寒い地域に住むことが都合良くても、妻が寒さに耐えられないだろう。 

解説
この用法は通常、誰の状態について言うのかを明確にするために a + 人 を伴います。これは間接目的格代名詞(me te le …)で省略されます。例文中では me venga bien の部分が該当部分です。このようにvenir + 副詞の時は『状態』がどうなのかを表します。me venga bien でいい状態になる(なってくる)ということです。「aunque + 接続法」用法によって、venir はvenga になっています。接続詞aunque の用法についてもっと詳しく知りたい人は【スペイン語】頻出接続詞 aunque の使い分けは「事実」か「仮定」か考えよ!をご覧ください。aunque 節内の主語はvivir (en región fría) です。

La chaqueta te viene grande sobre todo las mangas son largas.
その上着は君には大きいね、特に袖が⻑い。 

解説
te viene grande の部分ですね。主語のLa chaqueta が君(te)に対して大きい(grande)な状態であると言うことです。Quedar や Ir にも似たような表現があります。

Venir + a + 人 + 名詞句 人に~が生じる

Cuando me levanto, me vienen unos dolores de espalda.
立ち上がる時に背中に痛みが走る。 

解説
Venir + a + 人 + 名詞で、人に何かが来る、つまり「人に対して何かが生じる」という意味になります。例文中では、me vienen unos dolores de espalda となっていますので、背中の痛みが私に対して生じるということです。ここでの主語はunos dolores de espalda です。複数主語ですので vienen になります。

Venir + 現在分詞 ~してきている

Me parece que él ha venido haciendo un cierto esfuerzo para el examen. 
私は彼が試験に向けてある程度努力をしてきたと思います。 

解説
Ir + 現在分詞(だんだん〜していく)と反対のイメージです。Venir + 現在分詞で「(ここまで)〜してきている」という意味です。ただ、haciendo un esfuerzo(努力しながら)の副詞句と ha venido (ここまで来た)を分けて考えても良さそうです。『〜してきた、〜してきている』とスペイン語で言いたいから、venir + 現在分詞 だと考えるのは危険です。

Venir + en + 名詞 (記事などが)~に載る

¿En qué página viene la descripción detallada? – Viene en la página 234. 
その詳しい記述は何ページですか。 – 234 ページに載っています。 

解説
Venir と前置詞en が一緒に使われると「(記事などが)掲載される」という意味になります。Decir にも同じような意味があります。例文中の前半疑問文の冒頭En はこの用法 Venir + en + 名詞のen です。主語はla discripción detallada です。

Venir + de + 名詞句 ~に由来する

¿De dónde es esa carne? – Dice que viene de Brasil.
そのお肉はどこのですか? – ブラジル産って書いてあるよ。 

解説
Venir + de + 場所で「〜から来る」ですが、文脈によっては『〜に由来する』と考えるといいでしょう。Ser + de + 名詞で「〜出身である」とか「〜産である」ということが言えますが、それと似ている表現です。例文中では前半の疑問文で ser + de + 名詞 を使用し、回答文で venir + de + 名詞 を使っています。

Venir + de 不定詞 ~したところである

Yo venía de comprar quesos cuando me llamó para decir que no los necesitábamos. 
チーズは必要ないと彼女が電話してきた時、私はチーズを買ったところだった。 

解説
Venir + de + 不定詞 は acabar + de + 不定詞「〜したところである」と同じように使われます。acabar と同じで、この用法は現在形か線過去形のどちらかしか使えません。例文は点過去を使用して、vine de comprar とはなりませんので注意が必要です。

以上です。Venir の意味や使い方が少しでも理解できれば嬉しいです。

他の動詞については(無料)動詞の自主学習室【スペイン語】にて一覧をまとめてありますので、意味や用法を知りたい動詞があればぜひご覧ください。

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