【使用レビュー】スペイン語検定4級対策問題集を買う前に

スペイン語検定 4級 問題集

【追記】スペイン語技能検定が2021年度より新しくなりました。それに伴い、試験構成・問題なども変更しているので、問題集の購入を考えている人は少し待ちましょう。

想定している読者
  • スペイン語検定の問題集の内容を知りたい人
  • 3級の問題集を買うべきか、4級の問題集を買うのか迷っている人
  • そもそも4級なんて受ける必要ある?と思っている人

スペイン語検定試験対策4級問題集を購入検討している人向けに使用レビューを書きます。

筆者はJICAの青年海外協力隊としてパナマで活動した際にスペイン語を学習し始めたので、Vosotros を学んできませんでした。帰国後に、その穴を埋めるためにも復習を兼ねて本書を購入しました。

2020年7月のDELE B1を受験してきたので、B1受験者視点のレビューをします。DELEの受験も考えている人の参考にもなればと思います。

問題を解きながら文法を確認できるよ
記事の要約
  • スペイン語検定4級は英検準2級にほぼ相当する。
  • 文法を一通り終了して中級に進む人にオススメ!
  • 問題が豊富で、単語集もついていて尚且つコンパクト!
  • 各章の配分がイマイチで、解答しかない。

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目次

西検4級のレベルとは?

ある程度スペイン語を勉強してきた人がまず迷うのが、『スペイン語検定は受ける価値あるのか』という所です。

スペイン語の検定といえばDELEやSIELEなど国際的評価を得られる検定もありますので、果たしてスペイン語検定とはお金出して受験するべきか迷います。

個人的な答えは『スペイン語を学習しているのなら受験すべき』です。

スペイン語検定を受験すべきだとしても『4級なんて持ってて意味あるの?』という疑問があります。筆者も同じことを考えました。「いやいや4級なんて」と思うそこの人、スペイン語検定の4級と英検の4級はレベルが違います。

上記の記事でも述べましたが、スペイン語検定4級は英検準2級にほぼ相当します。
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問題集の構成

本書の構成
  • 1章:動詞活用問題
  • 2章:語彙問題
  • 3章:西文和訳問題
  • 4章:西作文問題
  • 5章:聞き取り問題(CD付き)
  • 6章:模擬試験2回分
  • 解答・単語集

あとは各章の初めに「傾向と対策」があり、簡単に文法が記載されています。

どんな人におすすめか

接続法・命令法まで文法が一通り終了して、初級から脱却しようとしている人におすすめです。

西検4級とは、本書記載の検定基準(どのくらいのレベルなのか)によれば『簡単な日常会話ができ、文法を一通り終了』とのことです。

つまり、4級の対策問題集は、文法を一通り学習し終える人もしくは学習し終えた人用であるということです。

一つ注意点を述べておくと、本書で文法を勉強しようとするのは無理です。文法の解説ページが少ないからです。

あくまで文法が身についたかどうかを確認するために問題をバシバシ解いていくイメージで使われると思います。

そして、取りこぼしや初めて出会う表現をインプットしていくという感じです。もし、スペイン語入門者・初心者は別の文法書で文法を勉強しましょう。
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メリット

西検4級対策問題集の良い点・残念な点について、主観的に述べていきます。

西検4級対策問題集のメリット
  • 問題が豊富。文法を一通り確認することができる。
  • 問題集自体がコンパクト。持ち運びが楽。
  • 巻末に単語集がついているから、ド忘れした単語をすぐに確認できる。

問題が豊富。文法を一通り確認することができる

問題集というだけはあります。文法ページが少ない分、問題が豊富です。4級からは試験範囲が全範囲になりますので、それだけ問題を多く解くことができることはメリットになると思います。

難しすぎて手が出ないということもなく、初級文法が終わった人にはオススメです。

問題集自体がコンパクト。持ち運びが楽。

勉強する際の”勉強のしやすさ”はとても重要だと筆者は考えます。解答集が別冊になっていたり、大判なものだと鬱陶しくて仕方ない。しかし、この問題集はA5サイズととてもコンパクトなので勉強する際に邪魔になりません。A5サイズはA4をさらに半分にした大きさです。ページ数は160ページ弱なので、分厚すぎることもないから勉強がしやすいです。解答もまとめて収録されている点も良い。

巻末に単語集がついているから、ド忘れした単語をすぐに確認できる

わからない単語が出てきた時に、辞書を別で用意しなくても、巻末の単語集を見れば確認できる。アルファベット順なので検索はしやすい。掲載量については疑問符がつくが、4級の受験を考えている人には十分な内容です。

デメリット

西検4級対策問題集のデメリット
  • 第1章「動詞の活用問題」にページを割きすぎ。
  • 解説はない。

第1章「動詞の活用問題」にページを割きすぎ

第1章「動詞の活用問題」に32ページ割かれているのに対して、第4章「西作文問題」はたったの8ページしかありません。どうしても、動詞の活用表を掲載すると、その分紙面を割いてしまうのは分かりますが、もう少し割合を調整してもらいたかったなと思います。

解説はない

無いというより無いと思った方がいい、が正しいです。なぜその解答になるのか簡単な説明はありますが、人によっては別の文法書が必要になってくるかもしれません。一通り文法を終了していない人だと、何の文法事項のことを言っているのかわからない、なんていうことになるかもしれないので、やはり文法を学習し終えた人にオススメします。

まとめ

記事の内容をまとめます。

記事のまとめ
  • スペイン語検定4級は英検準2級にほぼ相当する。
  • 文法を一通り終了して中級に進む人にオススメ!
  • 問題が豊富で、単語集もついていて尚且つコンパクト!
  • 各章の配分がイマイチで、解答しかない。

以上です。スペイン語検定の受験を考えている人の参考になれば嬉しいです。

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