譲歩の接続詞に伴う直説法・接続法とは【スペイン語】

接続法 譲歩 スペイン語
想定している読者
  • 譲歩という言葉を聞いて?となった人
  • 譲歩の接続詞において、直説法と接続法を用いる違いを理解したい人
  • スペイン語の接続法を勉強している人

ここでは譲歩の接続詞 Aunque, Según, Comoについて説明します。一部様態の接続詞もあります。

例文でニュアンスを理解しましょう!
記事の要約
  • 譲歩とは、自分の意見を押し通さずに他人と折り合いをつけること
  • 譲歩の接続詞は、接続詞節内の内容が「事実」なのか「仮定」なのかで使い分ける
目次

譲歩の接続詞とは

譲歩とは自分の意見を押し通さないで、他人の考えとうまく折り合いをつけることをいいます。

簡単に言えば、自分の考えは A だけれど B にする(である)ということです。

スペイン語においては以下のように考えることができます。

譲歩の接続詞+直説法
譲歩の接続詞+接続法

内容が『事実』

  • (実際に)Aだけれど、Bだ(だった)
  • (実際に)Aにも関わらず、Bだ(だった)

内容が『仮定』

  • (仮に)Aだったとしても、Bだ

譲歩の接続詞は、接続詞節内(接続詞の後ろに続く文)の内容が『事実』なのか『仮定』なのかで使い分けましょう。

譲歩・様態の接続詞リスト
  • aunque
  • a pesar de que
  • como
  • sin que
  • según

これらの接続詞(句)は直説法を伴うのか、接続法を伴うかで意味が変わってきます。

例外として「sin que」は必ず接続法を伴います。

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Aunque

Aunqueの使い分けを見ていきましょう。

Aunque+直説法
Me negué aunque me pidieron que les ayudara.
彼らを手伝うように頼んできたが、私は断った。

aunqueの後ろの動詞pedirは直説法点過去形pidieronになっています。

直説法ということはaunque節内は『事実』であるということになります。

つまり、私は実際に「頼まれた」ということです。

最後のque以下を訳すと「私に頼んできたけど断った」という意味になります。


Aunque+接続法
Me negaré aunque me pidan que les ayude.
たとえ彼らを手伝うように頼まれても、私は断るだろう。

aunqueの後ろの動詞pedirは接続法現在形pidanとなっています。

接続法を伴っているので、aunque説内は「仮定」の話になります。

つまり、「仮に私に頼んできたとしても」という意味になります。

今回は主節がnegaréと直説法未来形になっていますので、aunque内も”時制の一致”で現在形になります。

Según

segúnの使い分けについて見ていきます。

Según は前置詞と接続詞の二つの顔を持っていますが、ここで説明するのは接続詞としてのsegúnです。

後ろに名詞(句)が来れば前置詞で、文が来れば接続詞。

Según+直説法
Según me dicen, se casará pronto.
人が言うには、彼らはすぐに結婚するそうだ。

Segúnの後ろの動詞decirが直説法現在形dicenになっています。

主語は省略されていますが、複数の誰かです。

直説法ということはsegún節内の内容は事実だということになります。

つまり「みんなが私に言うには」という意味になります。実際に「言った」訳です。

Según+接続法
Según la jefa me indique, voy a preparar el documento.
上司が私に指示するにしたがって、書類を準備しよう。

Segúnの後の動詞indicarが接続法現在形indiqueになっています。

よって、según節内の内容は『仮定』であることがわかります。

この時点では、まだ上司から指示されていないから仮定になります。

つまり「上司が指示するように」とか「上司が指示するに従って」という意味になります。

Como

comoの使い分けを見ていきます。comoは様態の接続詞とも言われます。

como+直説法
Puedes pedir la comida como me has dicho.
君の言ったとおりに(*事実)、ご飯を注文していいよ。

como 以下が me has dicho と直説法現在完了形になっています。

基本の型に従うと『事実』な訳です。実際に「私に言ったように頼んでいいよ」と許可している訳です。

シチュエーションとしては2人がレストランで何かを頼む際に、1人があれもこれも頼みたいともう1人に話したときに「いいよ、今言ったように頼んでも」という感じです。

como+接続法
Puedes pedir la comida como quieras.
君の好きなように(*まだ不明)、ご飯を注文していいよ。

como 以下が quieras になっています。これは動詞 querer の接続法現在形です。

como が接続法を伴っているので『仮定』の内容になります。意味は「好きなように」です。

シチュエーションとしては2人がレストランで何かを頼む際に、「1人が何でも好きなもの頼んでいいよ」という場面です。

この時点では、許可した方は、もう1人が何を頼むかは分かっていません。つまり、先のことを予想して、仮定して話をしている訳です。

まとめ

記事の内容をまとめます。

譲歩の意味や使い方は理解できたでしょうか。
記事の要約
  • 譲歩とは、自分の意見を押し通さずに他人と折り合いをつけること
  • 譲歩の接続詞は、接続詞節内の内容が「事実」なのか「仮定」なのかで使い分ける

音読は語学習得の1番の近道です。例文をスラスラ読めるようになってきたら、例文を参考に口頭で作文してみましょう。

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