- 初めてDELEを受験するけど、どの問題集を買ったら良いか迷っている人
- 問題集『Objetivo DELE』を使った勉強法を知りたい人
- 他のDELEの問題集を買ったけど、なんか自分に合わなかった人
この記事では、DELE問題集『Objetivo DELE B1』のレビューをしていきます。

筆者は2020年7月に DELE B1 を初受験し、合格しました。筆者は初の DELE B1 受験のために本書を購入しました。
確認【DELE B1】合格までの試験対策と勉強時間を完全公開!
Objetivo DELE B1の特徴

構成は非常にシンプルです。DELE B1に相当する単語リストがあったり、文法事項が掲載されているということはありませんが、試験対策をするのには十分な内容です。
試験概要パート
20ページほど使って、DELEの概要について丁寧に説明されています。
- それぞれのパートの各Tareaどんなものか
- 各パートを攻略するためのアドバイス
- 作文試験の書き方例
- 口頭試験での回答例
- 作文試験と口頭試験の評価基準
4つの試験(読解・聴解・作文・口頭)の各Tareaがどんな問題か、どのくらいの文章量なのかが詳しく説明されています。
アドバイスが充実
特徴的なのは作文試験と口頭試験における『回答例』が掲載されている点と、それら試験の評価基準がまとめられている点です。
回答例が載っているのは非常にありがたいです。
作文試験でのアドバイスでは、2つのTareaの書き方例が載っています。しかも Tarea1 に関しては、正式な文書とカジュアルな文書の2パターンについて説明があります。
口頭試験でのアドバイスはケーススタディになっています。「こんなテーマでこんな質問がきたら、こんな風に答えられるよ」って書いてあります。これらは口頭試験における返答の参考になると思います。
作文試験と口頭試験はどうしても自己採点がしにくいですよね。独学している人はどのように回答すべきか分からないこともあります。しかし、本書ではその点がしっかりカバーされています。
評価基準がまとめられている
DELE B1における作文試験と口頭試験の評価項目は以下のようになっています。
それぞれの項目について、0〜3の4段階で評価基準が設けられています。
【DELE B1】作文試験では”何が”評価されるか
【DELE B1】口頭試験での採点基準を知って対策を打とう【評価項目】
模擬試験パート
- Examen 1 : Profesiones y trabajo
- Examen 2 : Ocio y tiempo libre
- Examen 3 : Lengua y comunicación
- Examen 4 : Comida y gastronomía
- Examen 5 : Viajes y vacaciones
- Examen 6 : Ciencia y salud
一通りジャンルを網羅しているので、これ1冊を十分にこなせばB1を合格するだけの力はつくと思います。
そして、それぞれのExamenの後にClave(解答と簡単な解説)がついています。解答集が別冊になっているわけではなく、答え合わせはここで行います。ただし、解答がついているのは、読解試験と聴解試験の2つのみです。
Transcripcionesパート
問題集の最後には聴解のスクリプトが掲載されています。スクリプトと問題集が1冊にまとめられているのはありがたいです。
また、本書自体のサイズが大きいので、スクリプトページにも十分書き込めるスペースがあります。
僕は、スクリプトを音読練習に活用していました。
関連 【DELE B1】オススメ問題集5社の徹底比較!【サンプル有り】
Objetivo DELE B1のメリット・デメリット

メリット
- 問題・解答・解説・スクリプトが1冊にまとまっている
- 6回分も模擬試験があるので、十分に練習できる
- 各試験に対するアドバイスが充実している
問題・解答・解説・スクリプトが1冊にまとまっている
問題、解答・解説などが別になっていると、勉強する際に何かと荷物が多くなっていまいがちですが、この『Objetivo DELE B1』はそれがありません。
これ1冊で全て完結できてしまします。あれもこれも開いてということがありません。シンプルが一番です。
試験勉強はとにかく集中力との勝負でもあります。問題を解いた後、すぐに解答・解説・スクリプトにアクセスできることで、集中力を切らさず学習し切ることができます。
別冊タイプだと試験のあと、少し休憩してしまうので、合冊タイプはありがたいのです。
6回分も模擬試験の回数があるので、十分練習できる
ジャンルごとの試験が収録されているということは、幅広いテーマに触れることができるということなんです。
例えば『仕事』についての問題を練習すれば、仕事に関する単語や熟語表現に出会います。分からなければ覚えるチャンスです。自分の語彙力を高めるためにも、幅広くジャンル分けされていることはメリットと言えるでしょう。
初心者や入門者は単語帳を用いて語彙力アップを図るべきだと考えていますが、文法を一通り学習し、長文を一人でも読み進められる中級者以上の人にとっては単語帳は不要だと思っています。DELEの長文やニュースなどを読みながら、辞書を用いて語彙力を向上させましょう。
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問題集好きでもない限り、本書1冊を丁寧にこなせばDELE対策は十分です。
各試験に対するアドバイスが充実
先述しましたが、作文試験と口頭試験における『回答例』が掲載されている点と、それら試験の評価基準がまとめられている点は非常に使えます。
作文や面接の練習は、独学ではなかなか難しいところはありますが、回答例と評価項目が分かるのは練習する上での手助けになります。
評価項目はDELEの公式Guíaでも確認できますが、問題集に整理されているので試験勉強をやりながら、いつでも確認できるのは時短になります。
デメリット
- 音源がCD形式であること
音源はCDタイプ
唯一残念な点を挙げるとしたら、聴解の音源を取り入れる方法がCDから読み込む形式だということです。CDを読み込める環境がないといけません。今の時代、CDからデータをPCに取り込む形式は時代遅れです。
さらに、読み込んだあとはCDの置き場に困ってしまいます。Wifiがあればいつでもどこでも利用できるダウンロード式の方が個人的は好きです。皆さんはどちら派でしょうか。
まとめ
最後に本記事をまとめます。
ここまで記事を閲覧していただきありがとうございます。この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。
*問題集の価格については変動しますので、ご自身でご確認ください。
他の問題集については以下にて比較・レビューをしていますのでどれを購入すべきか迷われている方はご覧ください。
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