Saberの意味と活用を10の例文から学ぶ【スペイン語】

saber スペイン語
想定している読者
  • 動詞 SABER の意味や用法を知りたい人
  • SABER の使い方やニュアンスを、例文を通して理解を深めたい人

重要動詞 Saber の意味や用法を10の例文で説明していきます。

どのように活用されて、その用法にはどんなものがあるのかを紹介していきます。その他の動詞については以下の記事にまとめてあります。
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目次

SABER の活用

SABER は直説法において不規則に活用される動詞ですので、何度も口に出して練習しましょう。

直説法

現在形

一人称単数形のみ不規則です。

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
一人称複数
Nosotros/as
sabemos
二人称単数
sabes 二人称複数
Vosotros/as
sabéis
三人称単数
Él, Ella, Usted
sabe 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
saben

点過去形

不規則に活用されますが、語幹が sup- で、venir や poner などと語尾の活用の仕方は一緒です。

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
supe 一人称複数
Nosotros/as
supimos
二人称単数
supiste 二人称複数
Vosotros/as
supisteis
三人称単数
Él, Ella, Usted
supo 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
supieron

線過去形

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
sabía 一人称複数
Nosotros/as
sabíamos
二人称単数
sabías 二人称複数
Vosotros/as
sabíais
三人称単数
Él, Ella, Usted
sabía 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
sabían

未来形

不規則活用です。語幹が sab- になります。saberé のようにはなりませんので注意してください。

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
sabré 一人称複数
Nosotros/as
sabremos
二人称単数
sabrás 二人称複数
Vosotros/as
sabréis
三人称単数
Él, Ella, Usted
sabrá 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
sabrán

過去未来形

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
sabría 一人称複数
Nosotros/as
sabríamos
二人称単数
sabrías 二人称複数
Vosotros/as
sabríais
三人称単数
Él, Ella, Usted
sabría 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
sabrían

接続法

接続法の活用は完全不規則活用です。7つある不規則の動詞のうちの一つになります。とはいえ、語幹は同じで語尾は規則的に活用されますので、そこまで難しくないはずです。
関連 接続法における動詞の活用の仕方【スペイン語】

接続法現在▶︎語幹:sep- 語尾:a, as, a, amos, áis, an
接続法過去▶︎語幹:supier- 語尾:a, as, a, ´amos, ais, an

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現在形

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
sepa 一人称複数
Nosotros/as
sepamos
二人称単数
sepas 二人称複数
Vosotros/as
sepáis
三人称単数
Él, Ella, Usted
sepa 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
sepan

過去形

人称 活用 人称 活用
一人称単数
Yo
supiera 一人称複数
Nosotros/as
supiéramos
二人称単数
supieras 二人称複数
Vosotros/as
supierais
三人称単数
Él, Ella, Usted
supiera 三人称複数
Ellos, Ellas, Ustedes
supieran

SABER の意味と用法

Saber は「知識として知っている」ことを意味します。主な用法は以下の通りです。

Saber 意味
  • Saber + algo 〜を知っている
  • Saber + que 直説法 〜であることを知っている
  • Saber + 不定詞 〜することができる
  • Saber + de algo 〜について知っている
  • saberse 知り尽くしている(強調)

例文を通して、これらの用法を確認していきましょう。

saber + algo 〜を知っている

¿Sabes el numero de teléfono de Ana? – Sí, lo .
アナの電話番号知ってる? – うん、知ってるよ。

解説
他動詞 Saber は直接目的語「〜を」を従えます。例文中では、el número が目的語です。『Sí, lo sé』と返答していますが、el número が直接目的格代名詞 lo に省略されています。

No qué y cómo decir.
何をどのように言っていいか分からない。

解説
例文のように、間接疑問文を従えることもできます。ちなみに、疑問詞に不定詞が続く時は、「〜すべきか」という意味になります。そのため、qué decir は「何をいうべきか」という意味で、cómo decir は「どのように言うべきか」となります。

saber + que 直説法 … であることを知っている

¿Sabes que ha cambiado la horario del supermercado?
スーパーの営業時間が変わったの知ってる?

解説
目的語に当たる部分に節を持ってくることもできます。その際は、saber + que + 直説法の形にして、que 説内の動詞は活用します。

主節が sabes と現在形で、「営業時間が変わった」という出来事は「知る」行為よりも前のことなので、現在完了形もしくは過去形にします。例文では、従属節(que節)は現在完了形 ha cambiado にしましたが、点過去・線過去でも可能です。

Ayer supe que había ocurrido un accidente terrible.
昨日、私はひどい事故があったことを知った。

解説
主節が過去形の場合は、時制の一致で従属節(que節)も時制を過去にずらす必要があります。私が知るよりも前に、ひどい事故があったわけですから、「ひどい事故があった」という部分を過去完了にします。

supe と点過去になっているのは、過去のある時点を指す ayer があるためです。

saber + 不定詞 … することができる

Ella sabe correr más rápido que yo.
彼女は私よりも速く走れる。

解説
『Poder + 不定詞』も同じように「〜することができる」となりますが、ニュアンスが異なります。Saber + 不定詞は『〜する能力を持っている』ということで、学習や練習により習得した能力について言及する際に使います。

一方、『Poder + 不定詞』は「ある状況下での可能性』について言及する際に使います。

En cuanto gires la segunda calle a la izquierda podrás ver la estación que buscas.
2 番目の通りを左に曲がったらすぐに、探している駅が見えますよ。

「通りを曲がったら、駅が見えるよ」というのは、特定の状況での「できるかできないか」です。『見る』という能力を持っているかどうかではありません。

PoderとSaberの違いについては、詳しくは「〜することができる」をスペイン語で【PoderとSaberの違い】にてまとめてありますので、そちらも参考にしてください。

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saber + de algo … について知っている(精通している)

Tenemos que buscar un hombre que sepa de informática.
僕たちは情報科学に精通している人を探さないといけないね。

解説
例文での sepa が該当箇所です。ここでの Saber は自動詞です。自動詞として使う場合は、例文のように前置詞 de を伴います。接続法に活用されているのは、先行詞 un hombre が不特定だからです。会話をしている『僕たち』は「情報科学に精通している人」を知りません。
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ちなみに、buscar の目的語 un hombre に前置詞 a がありませんが、直接目的語が不特定の場合は a をつけません。
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saber + a algo … の味がする

En España bebí una cerveza muy buena que sabía a limón. 
スペインでレモン味の美味しいビールを飲んだ。

解説
名詞 Sabor「味」という単語があるように、動詞 Saber にも味に関する意味があります。Saber a algo で「〜の味がする」という意味になります。例文では、que 節が先行詞 una cervaza を修飾しています。

A mí me sabe a nada esta bebida. 
この飲み物は私には何の味もしない。

解説
例文のように、saber a nada にすれば、「味がしない」ということもできます。ちなみに、文の主語は esta bebida です。そのため、動詞 Saber は三人称単数形 sabe に活用されています。

saberse 知り尽くしている

Él se sabe todos los nombres de futbolistas japonesas que participaron en la Copa mundial 2018. 
彼は2018年W杯に出場した日本人サッカー選手の名前を知り尽くしている。

解説
Saber が再帰の形をとると意味が『強調』されます。「知っている」ではなく、「知り尽くしている/暗記している」という意味合いになります。

SABER を使った熟語表現

SABER は他の単語と併せて、以下のような熟語表現をします。一例を紹介します。

  • a saber つまり
  • quién sabe さぁどうだか
  • que yo sepa 私の知る限りでは
  • 人[もの] + no sé cuántos 何とかという人[もの]

El otro día vi una actriz no sé cuántos en la calle.
先日、何とかという女優を通りで見かけた。

解説
人や物の名前が思い出せなかったり、分からない場合は、名詞の後ろに no sé cuántos をくっつけます。形容詞っぽく使えると思えばいいでしょう。


以上です。Saber の理解は深まったでしょうか。インプットができたら、アウトプットしましょう。自分で作文[口頭作文]して使ってみましょう。

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