前置詞”a”の用法をわかりやすく図解【スペイン語】

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想定している読者
  • 前置詞 a の意味や使い方を理解したい人
  • スペイン語の初心者の人

前置詞の意味や用法は、スペイン語をそれなりに勉強した人でさえ悩む文法事項の一つだと言われています。

本来、スペイン語の前置詞は17個ありますが、それぞれの使い方が多岐に渡っているからです。

この記事では、前置詞aの意味や使い方を解説します。

前置詞aの理解を深めましょう!
記事のまとめ
  • 前置詞aが持つイメージは『ある点に向けた矢印の先
  • 前置詞aは3つの用法に分けられる
  1. 基本的意味を持つ前置詞a
  2. 構文を作る前置詞a
  3. 目的語にくっつく前置詞a
目次

前置詞aは3つの用法に分けられる

中級スペイン文法によれば、前置詞aは3つの用法に大別できます。

前置詞aの3つの用法
  1. 基本的意味を持つ前置詞a
  2. 構文を作る前置詞a
  3. 目的語にくっつく前置詞a

前置詞”a”が持つイメージは『ある点に向けた矢印の先です。

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*これは筆者が勝手に解釈し、勝手に納得したものです。

【用法1】前置詞aの基本的な意味

基本的な意味には主に次の9個があります。

  1. 方向
  2. 場所
  3. 時点
  4. 隔たり(空間的・時間的)
  5. 手段
  6. 様態
  7. 比較
  8. 数量
  9. スポーツ

『ある点に向けた矢印の先』というイメージを持って、それぞれの意味を考えていきましょう。

\タブを切り替えると、詳細が表示されます/

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He llagado a Okinawa.
私は沖縄に着いた。

ある地点に向けて「行く、来る」などの方向の意味を持ちます。

【用法2】前置詞aを用いた構文

前置詞aは熟語や構文を形成します。主に下の2パターンあります。

  1. a+不定詞
  2. al+不定詞

頻繁に使われる「Ir a+不定詞」などもこの用法の一つです。

中級スペイン文法から引用すると、以下のようになります。

熟語・構文意味
a+不定詞命令「しなさい」
条件「〜なら」
目的「〜のために」
¡A trabajar!「仕事にかかろう」
a decir verdad「実を言うと」
a juzgar por「〜から判断すると」
ir a comprar「買う予定だ」
al+不定詞時「〜するとき」Al llegar a la estación de Tokio,
「東京駅に着いた時」

【用法3】前置詞aを伴う目的語

前置詞aは目的語の前に置かれます。

直接目的語「~を」が人や擬人化された事物の場合は、前置詞aを伴います。

Voy a presentarte a mi amigo de México.
君にメキシコの友達紹介するよ。

a mi amigoは動詞presentarの直接目的語になっています。el amigoは人物ですので、直前に前置詞aを伴います。

また間接目的語「~に」も同じく前置詞aをとります。

Tenías que llamar a tu directora por teléfono.
君は上司電話しないといけなかったね。

a tu directoraは動詞llamarの間接目的語『〜に』になっています。

まとめ

記事をまとめます。

前置詞aの理解は深まりましたか?
記事のまとめ
  • 前置詞aが持つイメージは『ある点に向けた矢印の先
  • 前置詞aは3つの用法に分けられる
  1. 基本的意味を持つ前置詞a
  2. 構文を作る前置詞a
  3. 目的語にくっつく前置詞a

前置詞はスペイン語文法の中で重要な要素ですが、その反面、複雑で理解しづらい部分がかなりあります。

『Ir a 不定詞』という表現を暗記すれば使うことができますが、そこに、前置詞aの用法は何なのかという『理解』が加わると、確固とした知識になります。

以上です。ここまで読んでくださりありがとうございます。

筆者が文法学習で使用している参考書は以下の2つです。

\筆者が主に使用している参考書/

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